View of blind【ONEPIECE】 (ページ1)

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プロローグページ1

　
　
　
金の産出で有名なリヴァイア王国

国王は国民を平等に愛し護っている。

ただ一人を除いては。

「この愚図。どこで何をしていた？」

『あの、お兄様と、図書室、に』

「今日は部屋にいろと言ったはずだ。そんな簡単なことも理解できなくなったか馬鹿めが」

『ご、ごめんなさい』

国王は第二王子を嫌っていた。
毛嫌いしていた先代国王、もとい父親に瓜二つであるからだ。

白髪に青い瞳

第一王子は母親に似て紫苑の瞳なのに、何故祖父から受け継いでしまったのか。

心の底では生まれてきた子供に罪はないと理解していても、あの海を映したような青が吐き気がするほど嫌いだった。

「…後で鞭打ちだ」

『ひっ、ごめんなさｯ…』

「連れて行け」

泣き出しそうな息子に目もくれず、冷たく言い放つのだった。

　
『うっ、ひぐっ、ごめんなさいっごめんなさいｯ』

「ごめんな、兄ちゃんのせいだ…」

『う、ううん。兄さんのせいじゃ、ないよ。図書室、たのしかった』

少年はどこまでも優しかった。

「でも、おれのせいで鞭打ちなんて！おれも一緒に罰を受ける！」

『だめ！！』

「！」

『兄さんには、痛い思いしてほしくない。だから、出てって』

少年は兄を部屋から追い出した。
父は兄に優しいが、兄が父に口答えする勇気など持ち合わせていないことを少年はよく知っていた。

一緒にいなければ兄は絶対に罰を受けない。

少年は其処らの子供より随分と賢かった。

自分だけが我慢すれば、城の中は平穏であると解っていた。

『今日のごはんなんだっけ……その前にごはんもらえるかな…』

メディスター・A

彼こそがこの物語の主人公である。

　