View of blind【ONEPIECE】 (ページ21)

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18話ページ21

　
　
　
『…どうしようか』

ｿﾞﾛ「取りあえず船に戻るぞ」

『………そうだねぇ』

ナミさんとあの場を離れた後、お昼ごはんにでもしようと入った食堂でルフィくん、ゾロくんと合流。
ルフィくんがナミさんを連れ出してしまい今に至る…と。

サンジくんから絶対にゾロくんと二人きりで行動するなと念を押されたんだけどな…
なんでも、彼は極度の方向音痴だとか。
本人は全くその気がないのが怖い。

『誰か来て…』

ｳｿｯﾌﾟ「おぉっ！A！ゾロ！？どこ行こうとしてんだよ！？」

ｿﾞﾛ「あぁ？船に帰るんだろうが」

ｳｿｯﾌﾟ「またかよ…船はアッチだ！」

ウソップくんが指さしたのはおそらくゾロくんが進もうとしていたのと逆方向。
助かった…

『ウソップくん…悪いんだけど…』

ｳｿｯﾌﾟ「あぁ！もう大丈夫だ！ゾロ〜お前もちゃんとついてこいよ？」

ｿﾞﾛ「……ﾁｯ」

舌打ちはないでしょ舌打ちは…
ウソップくんは慣れたもので、迷子になってAを困らせるなよ〜と言っているが、ゾロくんはあくまで迷子になっているのは自分じゃないというスタンスらしい。
末恐ろしい。

ｳｿｯﾌﾟ「にしても本当に精霊がたくさんいんだな〜！いろんな形態のやつがいて面白いし！」

ｿﾞﾛ「気配がねェから少し薄気味悪ィがな」

『まぁ精霊とはそういうものだからね。ちなみに精霊と契約すると、その子の気配は感じ取れるようになるんだよ』

ｳｿｯﾌﾟ「へぇ〜！なんでも知ってんなAは！」

『本を読めばね。ロビンさんほどじゃないよ』

小さい頃はすることなんてなかった。
やりたいことも、やるべきことも。
だから本を読んで、知識だけつけて、いつかすべてを実体験できる日を夢見て生きてきた。

その夢は、今叶おうとしているのかな。

ｿﾞﾛ「…おいA。手ェどうした？」

『手？』

ｳｿｯﾌﾟ「あちゃ〜どっかぶつけたんじゃねぇか？青くなってる…ってかほぼ紫色してんぞ！？」

『うそ……手のどのへん？』

ココ、とウソップくんが触れたのは右の手の甲側の手首。
そんなとこぶつけたっけ…？

『う〜ん……覚えてないな。痛みはないんだけど』

ｿﾞﾛ「帰ったらチョッパーに見せとけ。お前が怪我してっとアホコックがうるせェ」

『うん。そうするよ』

さっきの戦闘…ではない。あのくらいで怪我していたら騎士の名折れだ。
でも、他に心当たりはないなぁ。

違和感は増していくばかり。

　