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「ごめんね、傷つけるつもりはなかったの」
「うん」
「祥くんって本当に私のこと好きなのかなって」
「こんなに愛を伝えてるのにまだ伝わらないの？」
答えるように今度はこちらから指を擦り合わせる
毎日連絡はとってるしその連絡の中でも愛は伝えているはずなんだけどそれでも伝わらないらしい
「伝わってないなら伝えるよ、いくらでも」
「どうやって？」
首を傾げて聞いてくるAちゃんにゆっくりと唇を重ねた
久しぶりのキスはAちゃんの唇の感触を思い出すところから始まる、思い出さなくてもいい日が早く来ればいいのにな
何度か軽くキスをして唇を離すとAちゃんの頬は先程よりもピンクに染まっている
「伝わった？」
「…伝えたりないのは祥くんじゃないの？」
そう言って今度はAちゃんからキスをするんだから僕の考えていることは全部バレているんだろう
Aちゃんの顔を固定するように頬に触れると冷たいピアスが手にあたった
「あれ、そういえばこれ新しいピアスだよね」
「うん、貰い物だけどね」
こういう揺れるピアスをつけるのは珍しい
貰ったものなのか、Aちゃん人に貰ったものはできるだけ使うようにしてるって言ってたな
「前ね、祥くんに買ってもらったのは家に飾ってるよ」
「あ、あそこのショッピングモールで買ったやつ？」
「そうそう、そういえば祥くん明日そこ行くの？」
「うん！ ちょっと欲しいものがあるから」
欲しいもの、ってAちゃんにプレゼントするものなんだけど
プレゼントはできるだけ2週間に1回はするようにしている、プレゼントすることはカップルが長続きする秘訣ってネットにも書いてあったし
Aちゃんはあんまり欲しいものを言わないから選ぶのもなかなか難しい
今日は時計が欲しいって聞けたから明日のプレゼント選びは久々にスムーズにできそう
「私明日そこ行く予定だし、何かあったら買ってこようか？」
「ううん、自分で選びたいから大丈夫」
「…そうなんだ、わかった」
不満そうな顔をしたかと思ったらすぐに物欲しそうに僕のことを見つめる子犬のような表情に戻った
こんな顔をされたら我慢出来る訳もなく
「Aちゃん好きだよ」
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夢野(プロフ) - 楽しく読みました。ありがとうございました！ただただ短編集だと思って読み始めて、sgiさんのお話あたりで、あれ？？ん？？これは？ってなりました。そこからもうワクワクが止まらなくてニヤニヤしてしまいました。ごちそうさまでした！ (2020年4月14日 1時) (
レス) id: bce1609b2c (このIDを非表示/違反報告)
わらべ(プロフ) - 更新お疲れ様でした。企画力もさることながらこの人数での様々な伏線と、その伏線回収には感動さえ覚えました！裏の状況は読者には分かりませんが沢山の人が関わり沢山の時間が必要だったと思われます、お疲れ様でした！そしてありがとうございました！ (2020年4月13日 21時) (レス) id: 9fc6a8ac01 (このIDを非表示/違反報告)
さき(プロフ) - 皆様天才です、、読み進めるのが本当に楽しかったです、、！ (2020年4月13日 21時) (レス) id: 390861d6bc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SM
| 作成日時：2020年4月1日 23時
