ONEPIECE～ルフィに４才下の妹がいました～8 (ページ29)

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第229話　一体誰がページ29

流れるような、それでいてしっかりしてる筆跡
見覚えがあった確かにこんな筆跡は何度か見た事がある
だけど

貴)・・・嘘だ

一体どういう事なんだ？

サ)ん？

そんなハズない

イ)？何が嘘だってんだ？

貴)ありえねェっ・・・！

だってお前は・・・！！

ハ)・・・？A？

貴)っ！

ハルタが顔を覗き込んできて
ようやく皆がこっちを見てるのに気付く

サ)どうしたんだよいきなりブツブツ言いやがって・・・

貴)わわりィちょっと驚いちまってよ

口に出して言うと自分も落ち着いていった
安心した途端に

貴)(グーーーっ！

皆)・・・(ブフォッ！

皆一斉に吹き出した

ハ)ちょっw今のタイミングで鳴る！？普通ww

イ)いやww無理無理っw

貴)(ムシャムシャ腹鳴んのはしょうがねェだろ！？生理現象だっ！

サ)∑お前いつの間に飯持ってんの！？

貴)さっき「ゴムゴム」で腕伸ばして取った(バクムシャ

マ)能力の無駄遣いだねい

酒を注ぎながら呆れたように見てくる

貴)うるへー！能力どー使おうがうちの勝手じゃん！

マ)まあそうなんだけどねい・・・

スッゲェ複雑そうな顔された

ハ)でもさマルコそもそもAが能力使うのって戦闘以外全部どーでもいい理由じゃん

サ)例えばガスコンロ壊れたからって火ィ出したり・・・

イ)かき氷食いたいからって氷出したり・・・

ジ)焼き芋食いたいって急に焚火やり出したり・・・

ビ)空飛んで風を感じたいからと不死鳥で空中に行ったり・・・

マ)全部どうでもよさ過ぎるだろい

バッサリ一言で切り捨てる

貴)んじゃほかに何で使ってのさー

マ)戦闘中に使えよい！戦闘中に！

ハ)まあいいじゃない！それがAなんだし！

こんなノリでどんどん夜は更けていった
それに連れて場の雰囲気も盛り上がってく

だけど今回の宴実を言うとあんまり楽しめてなかった
理由はさっきの手紙あれが頭の隅に引っかかってる

宴の中心から少し離れた所で木にもたれ掛りながら飯食う
皆は酒盛りに入っててうちがここに居る事に気付かない

貴)(カサッ・・・

サッチが拾ったという便箋
改めて見ても真っ白で裏に自分の名前が書いてあるだけ
宛名は無い

宛名が無いということはこちらに姿を知られなくないのか
はたまた驚かそうと悪巧みしてるだけなんだろうか

丁寧に封を開けて中の手紙を取り出す
こちらも真っ白で特に何があるというワケではない