謎だらけな少女の航海記【ONE PIECE】 (ページ4)

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第２話ページ4

目の前に出てきたのは巨大な熊
おぉ･･･随分獰猛そうな奴だなおい
だからって逃げるつもりも毛頭ないが

「ガルルル･･･」

『はいはい････早くかかってきなよ』

熊を軽く挑発してみる
それに乗るように怒りに満ちた咆哮が谺する
こんなので威嚇のつもりか？

『生憎･･･こんな所で躓くわけにはいかないんでね』

ダガーを握り直しゆっくりと足を進める
まるで街の通りを歩くように
それと同時に熊は走り出す
まだ････もう少し引き寄せて････

『･････』

　
突進してくる熊を避けすれ違うように通り過ぎる
そして少し過ぎてから振り向く
見てみると熊の足首からは血が吹き出していた

「グルアァァァ！！」

『さぁ、とっとと元居たとこに帰れ』

キッと睨みを聞かせると熊はこちらを見て踵を返した
まぁ、傷はそこまで深くはないだろうから命に支障はない････はずだ
私としても無闇に体力を使いたくないし･･･ちゃんと理性があって助かる

『余計な時間喰った･･･暗くなる前になんとかなるかなぁ････』

言っていても仕方ない
でも今までずっと移動してたのに加えてさっきの熊との戦闘で余計に疲れた
ん？そこまで動いてないだろって？
じゃあ実際同じ事をやってみろ･･･多分疲れたじゃ済まないだろうから

『ん･･･眠い･･･少し････寝ようかな』

少しずつ襲ってくる眠気
この辺りに脅威になりそうな奴の気配は今の所いない
野宿になっても･･･まぁ大丈夫だろう
でも寝てる途中で襲われるのも危ないからな････
せめてもの対策で茂みに身を潜める

『おやすみ･･･なさい』

呟くが誰にも聞こえる事はない
そんな事分かっていたが不意に言いたくなった
何故だろうと考えながらそのまま眠りに落ちた