頼むから ページ39
｢ふふふ、新技の"自動"施錠(オート･ロック)さ。敵の武器が私に触れる前に異空間への鍵穴が開く仕組みになってて、物を取り込んで閉じる。すぐまた鍵を開ければ勢いそのままにもう一度取り出してカウンターを仕掛けるのも可能だ。すごいだろ？｣
まぁまだ上手く調節が出来ないから、下手したら武器が味方に当たったりしてしまうんだが。そこはこれから鍛錬だ。
ニコッと笑って見せると、エースもまたニコッと笑っておう！と力強く返してくれる。壁に刺さったナイフを抜いてエースに返すと、それをしまいながらエースは言う。
｢すっげェなA！！まァそれでもおれが強いけどな｣
｢言うじゃないか、私には武装色もあるんだぞ。ロギアだからって油断しちゃダメだ｣
｢分かってる！おれも今武装色の強化の訓練してんだ。見聞色はまだあんまり使えなくてよ｣
グッと拳を握ったエースが腕に覇気を纏う。武装色は強ければ強いほどいいし、エースならこれからもっと強化できるだろう。
｢……エースはエースの得意なことを精一杯伸ばせばそれで良いのさ。さぁ、もう寝よう｣
電気を消して、2人でピッタリくっついて寝転ぶ。ベッドから落ちないようにか、エースが私の背に腕を回して自分の方に寄せてくれていた。
(エース………)
顔を見る度に思う。こんなに温かい彼が死んでしまう未来なんて絶対に変えてやる、と。…………でも、
(……震えが、止まらない)
情けない。こんなことでは救えるものも救えないのに、この熱が消えることが恐ろしくて、こんなに温かいのに寒い。
｢……頼むから…………頼むから、死なないでくれよ｣
ボソリと一言呟いて、私は夢の中へと意識を落とした。
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猫(プロフ) - 最高です！白ひげ海賊団がもっともっと好きになるような小説でした！更新、無理せずしてください、楽しみにしてます！！！！！ (2021年5月9日 10時) (
レス) id: fb41e475e1 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月29日 22時
