イイ女 ページ34
｢……Aのそういうとこは好きだけどよ、たまには兄貴にもいいカッコさせろよな。でもまァ、頼りにしてるぜ｣
帽子をぐい、と深く被り直してエースは言う。マルコ兄さんも腕を組みながら私たちの会話を聞いてくすくす笑っていた。
｢くくく、エースも大変だねい。こんなイイ女が妹なんじゃあ、兄貴やんのも一苦労だろい｣
｢もう慣れっこだよ、だからおれはもっと強くなるしデッケェ男になる。こいつも守れるくらいにな｣
｢おーおー、イイ女の兄貴はイイ男だねい。じゃあお前たちが敵わねェヤツは、おれ達が護ってやらなきゃいけねェな｣
｢ふふふ、頼もしいなァ。頼りになる兄さんたちばかりで、末っ子は幸せ者だよ｣
三人でそんな風にケラケラと話す。そうするとエースが、思い出したように言った。
｢そういやA、部屋はどうしてんだ？流石に野郎共と一緒に寝たりしてないよな？｣
｢するわけないだろう、一人部屋を貰ってるよ。さっき案内した隊長たちの部屋の横にある。マルコ兄さんの隣だな｣
そうか……とほっとしたような顔で言うエース。さすがにそこまで貞操観念がないわけないだろう。
｢まァでも、寝る時はおれがついてることが多くあったねい。なァA｣
｢っばか、言うな……っ！｣
｢はぁああっっ！！？？｣
ぼうっと身体から火を吹き出させて、エースの叫び声が甲板に響いた。
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猫(プロフ) - 最高です！白ひげ海賊団がもっともっと好きになるような小説でした！更新、無理せずしてください、楽しみにしてます！！！！！ (2021年5月9日 10時) (
レス) id: fb41e475e1 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月29日 22時
