ご案内 ページ33
｢｢ご馳走様でした｣｣
2人で手を合わせて、声を揃える。ガタリと立ち上がってトレイを下げて、マルコ兄さんの待つ入口へ向かう。
｢待たせてごめんなマルコ兄さん｣
｢案内よろしく頼むぜ、A、マルコ！！｣
ニカッと笑うエースが私たちに向けて言う。ご飯を食べてニコニコなエースはめちゃくちゃに眩しい。
｢もちろん！ちゃんとついてきなよエース｣
｢任せろよい、じゃあ行くぞ｣
食堂から出て3人で歩き回る。大浴場、書庫、甲板へ続くドアや食料庫への道、隊長格たちの部屋etc……一通り重要そうなところは案内し終えて、今は甲板で3人で暇している。
｢夜にお腹が減っても食料庫へは行くなよエース。食堂へ行けばだいたい誰かがいるからそっちで作ってもらえな｣
｢うっ………分かった｣
｢はは、エースはAの尻に敷かれてるねい。どっちが上かわかんねェよい｣
マルコ兄さんがケラケラと笑って私とエースを見る。エースやルフィはよくコルボ山にいた頃から盗み食いはしょっちゅうだったから……
｢おれはAの兄貴だ！兄妹の中なら長男なんだぞ｣
｢ほォ、そいつァ意外だ。こんな無鉄砲なお前がかよい｣
｢ふふっ、だってさエース。まァ落ち着いてて頭のいい優しい長男は、あいつの役目だったものな｣
｢なんだよお前ら、2人して……！おれだってあいつの分も強くていい兄貴になろうとしてたんだぞ｣
むうっと不服そうな顔で船のへりに座って言う。サボみたいに優しい兄貴かって言われたらそうは言えない気もするけど……そこがエースのいいところだ。
｢エースはそのままでいいさ、まっすぐ愚直に、それこそ無鉄砲でいてくれ。私はエースには強くてかっこいい兄ちゃんそのものであって欲しいから。……それで挫けた時は、私が守ってみせるからさ｣
にこ、と微笑んでみせると、エースはぱっちりと目を見開いた。
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猫(プロフ) - 最高です！白ひげ海賊団がもっともっと好きになるような小説でした！更新、無理せずしてください、楽しみにしてます！！！！！ (2021年5月9日 10時) (
レス) id: fb41e475e1 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月29日 22時
