通訳 ページ31
｢そう言えばマルコ兄さん、今日ひまか？｣
パンを口に含んで、飲み込みながら言う。マルコ兄さんはコーヒーを1口飲んで目線をこちらに向けた。
｢まァ暇ではあるが……どうかしたのかよい｣
｢エースにモビーを案内しようかなって思ってて。でも私1人じゃあまだ少し不安だから、ついてきてもらえないかな｣
エースはこの間まではほぼずっと甲板で過ごしていたし、まだあまりモビーの中を歩いたことはないハズ。マルコ兄さんも一緒なら、こんなに心強いことはない。
｢そういうことなら構わねェよい。エースもお前も、おれからしたらまだまだ新入りだからねい｣
｢マルコ兄さんは相当な古株だろ！そりゃあ新入りにもなるさ｣
色々なことが起きてはいるが、私もまだここに来て数カ月ほどだからマルコ兄さんのいうことも間違いではない。ただ少なくともマルコ兄さんは20年以上いるのだから比べるのはずるいだろう。
｢へふぁかへふぁ、ふぁりぃ。ぁひはほぉ｣(世話かけるな、わりィ。ありがとう)
エースが朝ごはんを口いっぱい頬張りながら言う。ご飯を食べる手こそ止めないものの、ぺこり、と頭を下げてお礼を言った。
｢エース……！ちゃんとそういうことも言えるようになってて嬉しいよ！マキノさんには感謝しなきゃな｣
｢……A、おれにも通訳してくれよい｣
｢『世話かけるな、わりィ。ありがとう』だよ｣
｢この際通じたことに関しては突っ込まねェよい。気にすんな｣
呆れたようにふっと笑って、マルコ兄さんはもう一度コーヒーを喉に流し込んだ。
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猫(プロフ) - 最高です！白ひげ海賊団がもっともっと好きになるような小説でした！更新、無理せずしてください、楽しみにしてます！！！！！ (2021年5月9日 10時) (
レス) id: fb41e475e1 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月29日 22時
