今は私が ページ29
朝になって、パチリと目を覚ます。私に巻きつくようにエースの腕がのしかかってきていて、エースの体温が直で伝わる。
(エース……そっか、もう普通に話していいんだ)
あったかくてこのままでいたいような気もするけど、心を鬼にしてエースをペシペシと叩いて起こす。
｢エース、起きな。エース｣
｢んァ……A…………｣
｢エース！寝るな、もう朝だぞ。｣
かく、とまた寝てしまうエースをどうにか揺さぶる。ゆっくり起き上がるエースを確認して、私も立ち上がる。
｢…………A、腹減った｣
｢うん、着替えるから待ってくれ。そしたら食堂に行こう｣
｢ん、｣
こくり、と頷いたエースは眠そうに欠伸をする。もう一度寝る前に急いで準備しなくちゃ、とぱぱっと着替えた。
着替えと言ってもパーカーを着て短いパンツを履くだけだからそこまで時間はかからないし、ずっと前から一緒に暮らしてたんだし今更着替え云々の恥はあまりない。最低限下着は見えないように着替えて、エースの手を引いた。
｢A、メシってサッチのか？あいつのメシ美味かった｣
｢そうだよ、サッチ兄さんは料理長だからね。だいたいのご飯はサッチ兄さんが作ってるんだ｣
｢ヘェ……！楽しみだなァ｣
ニコニコ顔でついてくるエース。やっぱり素直になれないだけでここのことは気に入ってたんだろうなァ……
｢ふふ、なんだか不思議だなァ。エースは何時でも私のお兄ちゃんだったのに、ここなら私の方が先輩だ｣
｢馬鹿言うんじゃねェよ、おれはいつでもお前の兄貴だ。それは譲らねェぞ｣
｢ふふ、そうだな。ほら、食堂についたぞ｣
笑いながらエースに言って、食堂のドアを開けた。
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猫(プロフ) - 最高です！白ひげ海賊団がもっともっと好きになるような小説でした！更新、無理せずしてください、楽しみにしてます！！！！！ (2021年5月9日 10時) (
レス) id: fb41e475e1 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 面白いです！更新楽しみにしてます！ (2021年2月2日 21時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年1月29日 22時
