marine snowの奇跡 -第二章-

No.35 ページ10

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「どーするって…今からフーシャ村に戻ってもどうしたらいいのか。10年も経ってるんでしょ？」

「戻るって…ここはグランドラインよ。
またその”トリップ”？”タイムスリップ”？だかをしない限り直ぐに戻るのは無理だと思うわ」




何も知らない彼女に、ナミはどんなに苦労をしてグランドラインに入ったのか、そしてグランドラインの過酷さについて教えた。

するとみるみるAの表情が暗くなっていく。




「そ、そんな危険な旅を…」

「そーなのよ。私も参ってるわ」




肩にポン、と手を置いて同情するナミ。




「戻れねェんなら、この船にいるのが一番安全なんじゃねーのか？」




それまで言葉を発する事なく黙って話を聞いていたゾロが言った。




(たしかに……この人強そうだし…

その方が安全かもしれない)




「…じゃあ、お世話になります…。
えっと…貴方が船長さんですか？」

「いーや、俺は船長じゃねェ。ルフィだ」

「………えっ!!!?」




”おう!!船長は俺だぞー!!!”と、チョッパーと遊んでいたルフィが彼女に向かって叫ぶ。

それを聞いてもまだ、信じられないという顔をしている。




「あの…皆さん本当にルフィがご迷惑を」

「「「いや、全然。」」」




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