marine snowの奇跡 -第二章-

No.11 ページ24

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「で、ゾロ？どうしたの？」

「あれ見ろ…」




ゾロに言われ、視線を向けたその先には…

テンガロンハットを被った一人の男。


どうやら人を探している様子だ。




「モンキー・D・ルフィ？」




(ルフィ…？)




聞こえたルフィの名に、ゾロ、ナミ、ウソップ、チョッパーも反応する。

男の動向を見守っていると、一言二言交わした後、しっかりお辞儀をして何処かへ向かってしまった。




(なんだろう……この感じ。どこかで…)




「おいA!!」

「うひゃい!!」




”なんだその情けない声は”と言われながら、ゾロに腕を掴まれていることに気がつく。

彼女は無意識に、
あの男の後を追うように歩いていたのだ。




「あのマーク…」




意味深に呟くゾロ。

そして其の後、”うげっ”とまた何かに気がついた彼は、慌てて影に隠れた。

腕を掴まれたままのAも、
もちろん道ずれ。


それからナミやウソップが”海軍大佐”だの”ローグタウン”だの話をしていたが

Aの耳には入っておらず、上の空だ。




(なんか、懐かしい気がしたんだけどな…)




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