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それから、初めてりんご飴を食べたり、たこ焼きを半分こしたり、御籤を引いたり…、初めてすることが沢山で…。
「うわぁ…綺麗」
「花火も初めて？」
「うん。病院でしか見たことないの」
「そっか〜」
直弥くんの隣で大きな花火を見て、とっても幸せだった。
「花火って儚いな」
「え？」
「綺麗に咲いてもすぐ消えちゃうじゃん」
「その一瞬が大事なんだよ。」
「え？」
「綺麗なものって無くなっちゃう時まで綺麗だもんな〜…」
「そっか。A、好きだよ。」
「う…え？？？」
「今日はいっちばん最高の思い出。ありがとう。」
「直弥くん？」
「へへ」
直弥くんはふわっと笑った。
まるで、後ろの花火みたいに儚く。
･
･
･
「A！！！」
「お、お母さん、どうしたの？」
次の日の夜。
写真を見返しながら夏祭りの思い出に浸っていると凄い形相をしたお母さんが病室に駆け込んでくる。
「直弥くんが…」
____
･
「な、直弥くん……」
「A……ありがとう」
「ねぇ…、なんでそんな事言うのっ、？」
「大好きだよ……」
「わたしも、…わたしも大好き！！直弥くん！！」
･
ゆっくり目を閉じた直弥くんの綺麗な瞳からは涙がこぼれ落ちた。
･
_______…直弥くんは、不治の病だったらしい。
もう何年も前からここの病院に入院してて、わたしとの外出許可が降りたのは、最後の思い出作りだったんだって。
ねぇ直弥くん……？
少しの間だったけれど、わたしは貴方にあえて幸せだった。この世の何よりも大切な人に出会えた。
それは……、かけがえのないもの宝物だよ。
ずっと見守っててね。貴方の分まで幸せになるから。
end ．
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りの(プロフ) - りょーさん» りょーさんリクエストありがとうございます〜！！是非書かせて頂きますね！！(^^) (2019年10月30日 20時) (
レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - みうさん» 喜んでもらえて何よりです〜！！！ (2019年10月30日 20時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
りょー(プロフ) - 初コメです！いつも楽しく読んでます！キュンキュンしまくりですー！良ければなんですが、永玖くんと幼なじみでずっと永玖くんのことが好きだけど、永玖くんは自分の親友のことを好きになっちゃうみたいな切ない系のお話って書けますか？全然ゆっくりで大丈夫です！ (2019年10月30日 3時) (レス) id: d8e54b1848 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - ありがとうございます！！！！永玖くん推しなのですごくキュンキュンしましたー！！また永玖くんのお話書いてください(>_<) (2019年10月29日 22時) (レス) id: b5f1530819 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - みーなさん» みーなさんリクエストありがとうございます〜〜〜！！是非書かせていただきますね！！ (2019年10月29日 17時) (レス) id: d1d2f90851 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぎょ | 作成日時：2019年9月12日 21時
