捜索願をだしますか ページ8
『おかけになった電話番号は、現在電源が入っていないか―――』
「なんでや」
電源切ってんの？なんで？
電源切らなきゃいけないような場所に居んの？それとも私に限らず、誰とも連絡取りたくないってことなの？
なに。不登校なの？いじめられたの？
なんでなんで。
ってか、ローのケータイで電話したら絶対出るとかでないとか、なんかそんな話なかったっけ？
あれ、気のせい？
「くっそ、なんで出ねーんだよ、あのボケ」
くっそ。なんでこんなに会いたいんだよ、ボケ。
「なんなん。私なんかしたっけ？」
ってか、最後にあの馬鹿と話した会話ってなんだっけ？
つまらない話ばっかして、記憶に残らないようなしょうもない話ばっかして。
不毛な時間だと言われれば言い返せないけど、でも私には必要な時間。
お願い、返して。
……もう何日経ったんだろう。
一週間は余裕で過ぎてて、二週間目に突入して、そこから数えるのをやめた。
ほんと、なんでこんなに会いたいんだろ。
あっれー、私、あの馬鹿に惚れてんの？
……いや、それはない。そういうのとは違う。
ぽつり、と頬に何かが当たる。水滴。
「……おい」
聞きなれた低い声に、私は振り返らず街を見る。
黒い雲に覆い隠された青い空からは、ぽつぽつと雨が降り始めてきた。
「雨、ぬれるぞ」
「……ロー」
「なんだ」
「なんでここにいんの？私、ここ来るって言ったっけ？」
屋上の手すりを掴み、もう片方の手で頬杖をついてる私の横に、幼馴染がゆっくりと歩いてきた。
雨が徐々に強くなって、私とローを濡らす。
「この時間、いつもここにいるだろ」
「そうだけど、なんでローまで来たの？」
ローは手すりに背を預け、右手の人差し指で空を指さす。
「雨、降るだろうと思ったから来た」
「……」
「……昔、勝手に俺のことを雨の中でずっと待ち続けた馬鹿な女を思い出しただけだ」
「あー……、そんなこともあったっけ」
いつのことだったかはあんまり覚えてないけど、上級生に連れていかれたローを、迎えに行くこともどうすることもできず、ただ待ち続けたことがあった。
先に帰れと言われたけど、でも上級生に連れていかれたローを放置することはできなくて。でも追いかけて引き留める勇気もなくて。
……まぁ、単純に先生がローを呼んでいて、それを上級生がわざわざ伝えに来てくれたってだけの話なんだけどね。
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夜叉 - いいなぁー我もクロコダイルちゃんとかエースたちと遊びたぁいなぁキッドはよ出て来いや、頭レインボーに染めたのか？ (2023年3月13日 21時) (
レス) @page18 id: a3f7e7ea9f (このIDを非表示/違反報告)
チェシャ猫(プロフ) - 続きめちゃくちゃ気になります！主ちゃん早くキッドと会えたらいいな･･･ (2022年4月26日 6時) (レス) @page18 id: 8bebfdaa4b (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - こんにちは、久々に見に来たら…！めちゃくちゃ更新してくださってる〜！！ってなって感動をかみしめながら読みました…（ ; ; ） ちょっとずつでも全然構わないので(何なら1年、2年空いても笑)、更新してくださるの、楽しみにしてます！(*^^*)♪ (2019年7月18日 13時) (レス) id: 2b8da4b659 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんぬ - この小説めちゃくちゃ好きなので定期的に最初から見てます…！またワンピースに熱が戻ってきたら、ぜひ更新して欲しいです！ずっと待ってます〜！(><) (2019年6月10日 2時) (レス) id: 2b8da4b659 (このIDを非表示/違反報告)
恋餅(プロフ) - 最高かよ、、、大好き (2019年5月27日 22時) (レス) id: ba70b62675 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リュウ
| 作成日時：2015年1月11日 14時
