突然出てくる本性。 ページ38
聞こえてきたのはほとんど俺に対する歪んだ声。
しかし1つ、気になった声があった。
[まずい、リクヲ様が来た]
という声。
絶対そいつだよね。
俺が来ちゃまずいことってないしね。
耳を澄ませて心の声の方向を探る。
どうやらこの先の道に出たところにある洞窟に移動したらしい。
気を引き締めて洞窟に向かうことにした。
コッ……コッ…
足音が嫌に響く。こんな所に居るのか？
洞窟は行き止まり…かと思ったが、よく見ると色が違う土の壁がある。
横へ押すと開いた。隠し扉ってやつ。
よし、Aちゃん、今行くからね。
――――――――――――――――
目が覚めた。私の現在地は土の中。
洞窟と言った方がいいだろうか。
薄らと目を開けるとそこには女性が約10人。
きっと…みっくんのことが好きな人達だ。
そしてその予想は当たることになる。
『あなた、ツリメ様との関係は？』
『何故下町を一緒に歩いていたの？正直におっしゃりなさい。』
柔らかな感じがする声色だが、その中に邪気があるのを感じ取る。まずい、危険だ。
｢ツリメ様とは、召使いと国王の関係です…。あの日は付き添いをしてました。｣
目を見てしっかり答える。
いや、目を離したら何をされるかわからないから離せなかったのだ。
『ふぅん…召使いですか。…ま、私達のツリメ様を取らないでくださる？』
……"私達の"か。
その言葉に反応してしまう。
しかし口には出さない。不利になるだけだから。
｢取りません…と言いますか、私とツリメ様はどう見ても不釣り合いです。｣
『んふふ、素直でよろしいこと。』
だんだんいらいらが募ってくる。何でこんな場所にわざわざ連れてきたのか。腕も縛られているし、身動きが取りづらい。
イライラがピークを迎えようとした瞬間、ガラガラと扉が空いた。…仲間なのか。
リ｢助けに来たよ。大丈夫…？｣
逆光で姿は見えなかったが、声でりっくんだとわかった。
『なっ…なんでここがバレてるのよ…？』
リ｢そりゃ…その子、俺たちの"大事な人"ですから。見つけるのは当たり前でしょ？｣
りっくんはいつもの優しい微笑みを女に向けたかと思った。しかしよく見ると目が笑っていない。
これは…女の方がご愁傷様になる気が…。
リ｢とりあえずこっち来いよ、女。色々と話があんだ。嫌だって言うなら勝負な。｣
突然口調が変わったりっくんは別人。
りっくんは握りしめた拳を壁に当てた。
するとゴロゴロと壁が崩れた。
恐ろしい。
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H��O(プロフ) - はんばーぐさん» 作者として何度見ても面白いと思ってもらえることはとても嬉しいものです…。いつもありがとうございます(´∀`) (2018年9月13日 17時) (
レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - やっぱり何回みても神小説ですね。。 (2018年9月13日 16時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - はんばーぐさん» はんばーぐさんにはいつも応援していただいて感謝の気持ちでいっぱいでした！ありがとうございました！他の作品も応援して頂いてとても嬉しいです！頑張りますっ！(・ω・) (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます！喜んでいただけて何よりです(´∀`) 全てのアバリスと自分のために← 書いたのでナツさんも含まれますよ！笑 見ていただいてありがとうございますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - この話は終わったけど他のお話も頑張ってください！いつでも応援します！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H��O | 作成日時：2018年8月10日 20時
