約束 ページ33
ツ｢ほんとごめん！！怪我とか…大丈夫だった？｣
｢うん。エイジさんが治してくれた。｣
ツ｢…あのえいちゃんが？｣
目を見開いてそういうみっくん。
ツ｢えいちゃんって普段守るとか治してあげるとか…そういうことしないのに。感謝しなきゃね。でも…｣
｢？ …でも？｣
ツ｢俺が守ってやりたかったなぁ。｣
流し目で見られる。月の光に照らされているみっくんの顔はどこか哀しそうで。
ツ｢次からは…俺が守るから。絶対に守る。どこにいても、どんな状況でも。…約束する。｣
目の前に出された小指。
それに応えるように小指を絡ませる。
ツ｢ゆーびきーりげーんまーん うーそついたら はりせんぼんのーますっ ゆびきった！｣
元気に歌うみっくんの瞳には強い意志が宿っていて惹き込まれそうだ。
｢なんか…懐かしい感じがするんだよね、みっくんといると。｣
ツ｢懐かしいって…どうして？｣
｢自分でもよく分からないんだ。｣
――――――――――――――――――
｢約束だよ！………くん！｣
｢うんっ！約束するっ！僕、守るっ！｣
｢ゆーびきーりげーんまーん うーそついたら はりせんぼんのーますっ ゆびきった！｣
｢えへへ、2人だけの約束だねっ｣
――――――――――――――――――
｢うっ……！？｣
またあの映像。男の子と女の子が話している。
頭が痛い。なんだ？私は何を忘れている？
ツ｢ど、どうしたの！？Aちゃん！｣
｢みっ…くん……！｣
知ってる……、約束…。2人だけの、約束。
｢2人だけの……約束って…なんだっけ？｣
ツ｢A……ちゃん？なんでそれを…｣
みっくんの声が震えている。
いつの間にか頭の痛みは無くなっていた。
｢みっくん…思い出したよ。私達、やっぱり会ったことあるよね？｣
ツ｢思い出したの…？ほんとに？｣
｢あの時の男の子…みっくんだったんだ。｣
みっくんを見ると涙を浮かべていた。
ずっと待ってたかのように。
ツ｢最初に林で会った時、あれ？って思って…。そして、首筋にあるほくろで…Aちゃんなんだって確信したんだ。｣
ツ｢あの時、公園でAちゃんを守るって約束したのに…守れなかった。ごめん…ごめんね。｣
下を向いて泣き始めたみっくん。初めて見る涙。
2人だけの約束って…そうだったんだ。
｢みっくんは悪くないよ。また会えただけでも嬉しいんだから。｣
微笑んでそう返すとみっくんは
私の肩に顔を埋めて静かに泣いた。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーカラー
あずきいろ
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 47人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
H��O(プロフ) - はんばーぐさん» 作者として何度見ても面白いと思ってもらえることはとても嬉しいものです…。いつもありがとうございます(´∀`) (2018年9月13日 17時) (
レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - やっぱり何回みても神小説ですね。。 (2018年9月13日 16時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - はんばーぐさん» はんばーぐさんにはいつも応援していただいて感謝の気持ちでいっぱいでした！ありがとうございました！他の作品も応援して頂いてとても嬉しいです！頑張りますっ！(・ω・) (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます！喜んでいただけて何よりです(´∀`) 全てのアバリスと自分のために← 書いたのでナツさんも含まれますよ！笑 見ていただいてありがとうございますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - この話は終わったけど他のお話も頑張ってください！いつでも応援します！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：H��O | 作成日時：2018年8月10日 20時
