不器用だけど優しい。 ページ32
エ｢お前、そんな格好で出かけたらナンパされることぐらいわかれ。｣
エイジさんは手で妖怪の武器を止めている。
『こ、こいつっ…鬼のエイジじゃ…！！』
エ｢へぇ〜、国王に向かってそんな口聞くとはなぁ……ははっ、いい度胸してんじゃん。｣
乾いた笑い声をあげたエイジさん。
その瞬間目の前でありえないことが起こった。
『俺の鞭が…！？』
妖怪の武器を素手で破壊したのだ。
エ｢鬼をなめてんじゃねぇよ。こんくらい余裕で潰せる。ほら、次の相手は？｣
『くっそ…お前ら、引き上げるぞ！！』
リーダー格の妖怪が逃げていくと取り巻きの妖怪も逃げていった。
エ｢ったく、雑魚かよ。……パトロールしてたら困ってそうな女と男がいてよ。来てみたらお前がいるし。｣
はぁっとため息をついてそっぽを向くエイジさん。
｢ごめんなさい。迷惑かけてばっかりで…。｣
エ｢いいよこんくらい。ってか、みっくんは？｣
｢ツリメさんはトイレに行くって…。｣
あの馬鹿…と言いつつチラッとこっちをみたエイジさん。
さっき喰らった攻撃の痣が見つかってしまった。
またため息をついて近づいてくる。
エ｢ほんと…手間がかかる。ちょっと痛いかもしれないけど、我慢しろ。｣
エイジさんは痣の上に手を置いた。
すると触れられたところが熱くなっていく。
｢あつっ……｣
数十秒間待っていると、熱さがなくなる。
エイジさんが手を離す。腕を見ると傷が無くなっていた。
｢えっ？傷が…｣
エ｢治癒能力だよ。軽い傷なら数十秒触れれば治る。俺らは攻撃なんて滅多に喰らわねぇし、普段使わねぇんだけどよ。｣
｢へぇ……凄い…。｣
そんなことを話していると
ツ｢あれっ？えいちゃん？なにしてんの？｣
みっくんがやってきた。
エ｢お前馬鹿か。ちゃんと見とけよ。こいつナンパされて襲われてたから助けたんだよ。｣
ツ｢えっ！？そうなの！？Aちゃん、ごめん！｣
｢ううん。大丈夫。ごめんね心配かけて。｣
エ｢んじゃ俺、パトロールに戻るから。｣
そう呟いてエイジさんは戻っていった。
やっぱりいい人なんだ。エイジさんは。
- 金 運: ★☆☆☆☆
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H��O(プロフ) - はんばーぐさん» 作者として何度見ても面白いと思ってもらえることはとても嬉しいものです…。いつもありがとうございます(´∀`) (2018年9月13日 17時) (
レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - やっぱり何回みても神小説ですね。。 (2018年9月13日 16時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - はんばーぐさん» はんばーぐさんにはいつも応援していただいて感謝の気持ちでいっぱいでした！ありがとうございました！他の作品も応援して頂いてとても嬉しいです！頑張りますっ！(・ω・) (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
H��O(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます！喜んでいただけて何よりです(´∀`) 全てのアバリスと自分のために← 書いたのでナツさんも含まれますよ！笑 見ていただいてありがとうございますっ！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: ec2483dcbe (このIDを非表示/違反報告)
はんばーぐ - この話は終わったけど他のお話も頑張ってください！いつでも応援します！ (2018年9月2日 0時) (レス) id: aad7888780 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：H��O | 作成日時：2018年8月10日 20時
