One More Kiss【神谷健太】

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健太 side









健太「終わった〜！」


樹「健太さんほぼ何もしてないですけどね」


健太「だって手が痛いんだもん」





たくさんあったダンボールがどんどん片付いて

ついに全部片付いた



俺の右手には血が滲んだ薄く巻かれた白い包帯

傷が深めで血も多かったから､マネージャーが巻いてくれた






『お兄ちゃんも樹くんも本当にありがと！マネージャーさんもお世話になりました！！』


樹「またなんかあったら読んで。健太さんがうるさいかもだけど」


健太「…うるさ」


マネ「またいつでも車出しますよ！』





うるさくなんかないよ
嫉妬で拗ねちゃうから
それで黙っちゃう

好きな女が他の男と楽しそうに話してて妬かない男なんて、いると思う？

俺は妬くね、絶対

嫉妬で狂っちゃいそう





健太「A、ちゃんと戸締まりするんだよ？インターホンがなったら絶対だれが来たか確認するんだよ？ちゃんと食べてね、バランスよく。もし何かあったらとりあえず誰か頼れる人に連絡すること。いい？」


『もー、大丈夫だよ！笑』


健太「変な男についていくなよ？あと夜更かしはしちゃダメ。朝ちゃんと起きてね。あと、」


『お兄ちゃん。大丈夫だよ、私』


健太「……」


『戸締まりするし、インターホンは確認するし、食にも気を付けるし、男の人にも気を付ける。夜は弱いからすぐ寝ちゃうし、そのお陰で朝は強いから。大丈夫、頼れる人もちゃんといる』


健太「そっか…じゃあ、俺ら帰るね。ばいばい」


『うん、ばいばい！』




Aって世界遺産レベルでかわいいからさ、心配になるよね

伝えたいことはまだまだあったけど
めんどくさいとか思われたくなくてマネージャーの車で帰宅

樹は寄るとこあるから歩いて帰ったんだって







マネ「なに泣きそうな顔してんの」


健太「…うるせぇ」


マネ「リアル兄コマ」


健太「そんなんじゃない」





そんなもんじゃない

Aに対する俺の愛はとっても重くて
いろんな意味でいかれてる




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