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健太 side






マネージャーにAの新居まで送ってもらって
荷物を運んだりするのも手伝ってもらった


樹とAは相変わらず楽しそうに話してるし

俺空気みたいなんですけど







樹「ちょっ、何してんの?笑」


『え、何って、カーテン付けてるの』


樹「逆じゃん、その面が外に向かなきゃ」


『あれ、本当だ笑』


樹「カーテンは俺やっとくから服とか片付けてきなよ」


『はーい』






…なに、あのカレカノ感


今日樹が来なかったら、あのポジションは俺だったのに


そんな俺はさっき運んだ椅子に座ってテーブルに肘をついてAを観察中





マネ「こら、なにサボってんの」


健太「…サボってないですー。大事な妹を見守ってるの」


マネ「ほら、これ運んで」


健太「えー、…はーい」




渡されたダンボールを開けて見れば新聞紙に守られてる食器たち

キッチンまでか。めっちゃすぐ終わるじゃん




健太「Aー、食器ってどんな並べ方でもいいのー?」


『食器ー?うんいいよー』




別の部屋で服を収納してるAにそう問いかければ
帰ってくる緩い返事



ベリベリと新聞紙を剥がして食器棚に並べてると、
現れた懐かしい食器たち


色違いのマグカップ

お揃いの取り皿

あ、これは一緒にお酒飲んだときのグラスだ

これは餃子模様のお皿









健太「あ、っ」





ひとつのグラスが俺の手をすり抜けて

ガシャン、パリンッ
って、そんな音をたてて割れた





マネ「ちょっ、大丈夫?!」


健太「…あ、大丈夫っす」


樹「どうしたんですか?」


マネ「あぁ、ちょっとグラス落としちゃったみたいで…!」






Aみたいだな、って思った

その割れたグラス

俺はそれを守る新聞紙


今まで守ってきたそれは、する、って俺から抜け出すと
がらりと姿を変えて、俺の知ってるそれじゃなくなる



今日見ててわかったよ

樹の前だと全然違う、見たことないA
大人っぽくて、でも少しあどけない





健太「いっ、た」


割れて散らばったグラスの破片を拾ってると
手に破片が刺さって少し深めの傷ができた


血がでるその傷もまた

Aに傷つけられた俺の心みたいだった





.

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yui - はじめまして!続編のパスワード教えてほしいです😢 (2022年9月16日 14時) (レス) id: 499bf266b8 (このIDを非表示/違反報告)
ayumini(プロフ) - 初めまして!続編のパスワード教えてほしいです… (2021年9月7日 3時) (レス) id: 96cc68892e (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - なはさん» ありがとうございます!部活と宿題の合間に頑張っちゃいます!!笑 (2020年3月30日 23時) (レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)
なは(プロフ) - すごく面白いです!これからも頑張ってください!続き待ってます! (2020年3月30日 23時) (レス) id: 51267503b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!やる気に繋がります!! (2020年2月10日 7時) (レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴーゆい x他1人 | 作者ホームページ:http://twitter.com/@__Love_Symphony  
作成日時:2019年7月22日 19時

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