39 ページ40
健太 side
健太「たっだいま〜」
今日は誰よりも早く楽屋を出た
早く帰りたくて
いや、早く会いたくてキスしたくて
『おかえり!』
健太「A、こっちおいで」
『んー?なにー?笑』
キッチンに立ってるAにそう声をかければ、
素直に俺のいるリビングに来てくれる
もうかわいい、すでにかわいい
健太「なんでもいいんでしょ?俺のしたいことなら」
『あ、今日言ってたやつ?うん、なんでもいいよ?』
健太「じゃあ、絶対に拒否らないで?お願い」
『?、うん』
手を頬に添えるだけでAは少し反応する
それだけで、拒もうとはしない
健太「ね、キスしたい」
『したいことって…っ』
言いかけた言葉にわざと被るように軽くキスした
Aは、驚いて固まっちゃった
健太「キス、したい…って言ったじゃん」
驚いて大きくなったAの目に吸い込まれてくように
かじりつく勢いで唇を重ねたら
今度は少し抵抗した
触れたくて仕方なかったこの唇
できることなら、何度だって伝えたい好きって言葉
男と女として、縮めたくてもなかなか縮まらない距離
なんだかそれが今なら全部叶ってる気がする
健太「なに泣いてんの」
『…...』
健太「もっとしよ。けんたのしたいことしてくれるんでしょ」
1回キスしたらもう止まんない
もっと、って頭のブレーキが壊れてアクセルだけが踏まれる
軽いキス、濃厚なキス、吸い付くようなキス、唇を覆うようなキス
いろんなキスをしても
Aは嫌とは言わない
ちょっといじわるしてみようかな、
なんて、下唇を噛んでみた
『んっ、…』
そしたらこんな色っぽい声なんか出しちゃって
けんた、我慢できなくなっちゃいそう
健太「血、出てるよ」
『お兄ちゃんが噛むから…』
健太「かーわい笑」
血が出てる唇ってなんかそそる
健太「けんたが拭いてあげるね」
正確には舐めるんだけどね
出血してるところを舐めれば
滲みるのかビクッて肩が小さく跳ねる
やっぱかわいい
『...まだ終わんない...?』
健太「まだ」
まだだよ、まだに決まってる
これで、今日で最後だから
もう少し近くでキスしよ
ほらもう少しこっち来て
抱きしめてあげるから
愛してあげるから
.
685人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yui - はじめまして!続編のパスワード教えてほしいです😢 (2022年9月16日 14時) (レス) id: 499bf266b8 (このIDを非表示/違反報告)
ayumini(プロフ) - 初めまして!続編のパスワード教えてほしいです… (2021年9月7日 3時) (レス) id: 96cc68892e (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - なはさん» ありがとうございます!部活と宿題の合間に頑張っちゃいます!!笑 (2020年3月30日 23時) (レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)
なは(プロフ) - すごく面白いです!これからも頑張ってください!続き待ってます! (2020年3月30日 23時) (レス) id: 51267503b7 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーゆい(プロフ) - ひなさん» ありがとうございます!やる気に繋がります!! (2020年2月10日 7時) (レス) id: 0d1949d838 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぴーゆい x他1人 | 作者ホームページ:http://twitter.com/@__Love_Symphony
作成日時:2019年7月22日 19時