愛されたい…９

隆二side ページ21

店に着いて､
Aが
健ちゃんの横に座った…､

健ちゃんは
Aにとって頼れるお兄ちゃんだから､
別に嫉妬とかしねぇけど…､

寂しい気持ちになった…､

その時点で
Aと離れるなんて無理だって分かった…､

TAKAHIROさんが
こっちへ呼んでくれたから､
Aが隣に座った…､

それだけでこんなにも安心出来る…
少し手が触れるだけで嬉しく感じる…

マジで諦められてねぇじゃん…


Aも呑むって言って､
1杯呑んだだけで､机で寝てしまった…､

寝顔は俺の方に向けられてて､
可愛い寝顔につい見入ってしまう…

TAKAHIROさんがそれに気付いたのか､

T「隆二！何か頼まねぇ？笑」

視線を逸らす為だと分かった…､

隆「あぁ笑､はい！」

TAKAHIROさんとAを挟んで､
メニューを見てた…､
そのメニュー表で俺とTAKAHIROさんは隠れてる…

TAKAHIROさんが小さい声で､

T「隆二､忠告しといてやるわ…」
隆「え？」
T「Aが隆二くん離れするって言って来た…」
隆「……なんで」
T「まだちゃんと話せてねぇから分かんねぇけど､自分が隆二を傷付けてるって言ってた…､
だから､隆二が無理ならちゃんと言ってやって欲しい…コイツも隆二が離れたら､絶対弱る気がするから……とりあえず､今度2人で話すわ！」
隆「分かりました！ありがとうございます！」

怪しまれないように､お酒を頼んだ…､


愛叶がグズりかけて､
臣が何とか機嫌を戻そうとしてたら､

『…………んーッ…』

Aが机から俺に倒れて来て､
俺の膝でまた寝た…汗

T「え？汗」
隆「A!?／／」

臣「マジかよ…汗」

臣の声が聞こえたから…､

隆「起こす？汗」
T「けど起こすのが可哀想なぐらい､気持ち良さそうに寝てる…汗」

健「ちょっと寝させといたったら？」

臣「まぁいいけど」

自分の顔が熱くなるのが分かると同時に､
臣は逆に嫉妬してて､
機嫌が悪くなってるのが分かる…

臣には申し訳ねぇけど…､

今だけでいい…､

このまま居させて欲しいと思った…､

臣には見えてない場所で､
Aの頭を撫でた…､

すると､お腹に腕をまわして来て…､
くっついて眠った…／／


T「隆二…､」

隆「やっぱり無理っす…離れるのは」

T「分かった…」


どんだけ小さいんだよ！って言うぐらい､
小さな声での会話…､


周りは色んな話をして､
盛り上がってんのに…､
俺はAしか頭に無くて…､
全く話が入って来ねぇ…､

A…､
お願いだから､離れないで…､

臣side→←TAKAHIROside

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