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臣side ページ10

隆二と別れてから、
Aは
だんだん話さなくなって、
家に着いても、
愛叶と優愛の片付けしたり、
落ち着きが無いし…汗

俺が、「A?」と呼べば、
焦ったように返事をする…、

『な、なに?汗』

それだけでも地味に傷付くのに、

臣「こっち来て?」

って言ったら、隣に来てくれたものの…、
微妙な間を開けて座った…、

臣「なに、この微妙な距離感…、
地味に傷付くんだけど汗」

『いや、そんなつもりは…ッッ!!汗』

俺はAを引っ張って、後ろから抱き締めた…、

『ちょっと、おみ?汗』

いつもなら身体を預けてくれるのに、
強ばってんのが分かる…、

海で抱き締めた時もそうだった…、

臣「いや?」

『いやじゃない…けど、』

臣「けど?」

『なんか胸が苦しくなるッッ…、』


と言って、涙を流した…、


『ごめんッッ……おみがイヤとかそんなんやなくて、
自分でも分からへんッッ…、』

臣「……、」

『息が出来んようになりそうなぐらいッッ……、
ギューって苦しくなるッッ…、』

臣「昨日の俺がそうだった…ッッ、」

『え?汗』

臣「だから見境なくして、
あんな抱き方をしてしまった…、
なのに、Aは俺を責めずに受け止めてくれた…だから、今度は俺が受け止めるから…、」

『………ッッ、』

臣「Aが苦しくなるのがツラいなら、
抱き締めねぇし、キスもしねぇし、抱かねぇから…、Aがいつも通り、『おみ!!』って言えるようになるまで、我慢する…、
だから、離れるのだけはやめて…、頼むから、」



Aの身体の力が少しだけ抜けた…、



『ッッ……違う人所、行かへんッッ!?』

臣「行かねぇよ…汗」

『もうイヤやもーんッッ!!』

臣「なにが?汗」

『こんなに苦しくなるのッッ…、
うちのッッ…うちだけのッッ…おみぃやのにぃッッ…、』


言葉の代わりに強く、強く抱き締めたッッ…、


Aの苦しそうな泣き顔を見て、
俺まで苦しくなる…、
昨日のAはこんな気持ちだったんだって、
痛いほど分かった…、

嫉妬するのは、
いっつも俺で…、
Aの気持ちは正直分かってなかったッッ…、

あの時は、
嫉妬してるAよりも、
俺は隆二に嫉妬してたから…ッッ、

マジでキツいッッ…、

こんな状態で、
Aはいつも俺を責めずに受け止めてくれてたんだ…、


臣「俺はAだけだから!!」

『ッッ…そうやないとッッ、イヤやぁーッッ…、』

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作者名:Ri | 作成日時:2018年8月22日 4時

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