愛されたい…１２ (ページ49)

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臣side ページ49

沙織さんが
Aを
歌わせた…､

Aが
歌い始めた瞬間に上手いって分かった…､

それは隆二も同じだったみたいで､
隆二の顔から笑顔が消えて､
真剣に聴いてた…笑

Aの歌声は透き通ってて､
スゲー綺麗で､俺の好きな歌声だった…､

メンバーもマジでびっくりしてた…笑

隆「俺､好きだけどね！Aの歌声！笑」

だと思ったわ！笑
みんなが褒めるからAは恥ずかしがって､

『………トイレ行ってくる!!汗』

と言って､部屋を出てった…笑

N「逃げた笑」
健「上手いのに､なんであんな嫌がるんやろな笑」

沙「カラオケ自体､ほとんど行った事ないからじゃないですかね！笑」

隆「そうなの？」

沙「私が初めて連れて行ったんで！笑」
岩「マジで？笑」
沙「で､今みたいに歌わせた！笑」

臣「そうだったんだ笑」

沙「上手いのに勿体ないよね…､」
岩「え？」
沙「私さ､ほんとはクラブとか水商売が嫌いなんだよね！」

N「え？なんで？」

沙「だってさ､ただ色んな男の人に媚び売って､
愛想振り撒いてバカみたいって思ってた…､
けどAちゃんに会って､何かこの子だけには力になってやりたいって思ったから､ずーっと付いてたの！」
岩「そっか笑」
沙「でさ！あの子夜以外は全然外に出ないから､
カラオケ連れてって歌わせたら上手いし！
プロになれそうって思ったから､夜辞めてオーディションでも受けたら？ってすすめたけど､
まぁ無理だったわ！笑」

臣「そんな事あったんだ！笑」

健「まぁ確かになれそうやけどな！笑」
隆「うん！行けるね！」

沙「でしょ笑､
何回か話したけど､気付いたらNO.1になってて､
この仕事が天職だって言い出したから､私も諦めた！」

N「天職かぁー､」

沙「あの子の凄いのは､
ドレス着て､ヘアメイクしたら別人になんの！笑」

臣「え？」

沙「臣くんも役者してたら分かるでしょ笑､
役に入ったら変わるじゃん！それと一緒だね笑､
Aもヘアメイク終わるまでは､自信無くて､
恥ずかしがり屋でいっつも『どうしよう汗』とか言ってんのに､終わったら目を閉じるの…笑」

さっき歌う前も目を閉じてた…､

沙「しばらくして目を開けたら､
クラブのNO.1のAになってんの！笑､
初めて見た時マジでびっくりしたわ！
女優かよ！って突っ込みたくなったからね！」

俺､Aの事､まだまだ知らねぇんだな…､

無言で部屋を出た…､