愛されたい…１１ (ページ35)

今日:12 hit、昨日:14 hit、合計:129,641 hit

35 ページ35

おみは
ちゃんと気付いてた…､

うちが空元気やって事を…､

臣「A!!」

歩き始めて､しばらくしたらおみの声がした…､
だから､後ろを向いて首を傾げた…

臣「ちゃんと戻って来いよ!!」

返事の代わりに､精一杯の笑顔を向けて…､
また背を向けて歩き出した…､

パパのお墓に着くと､知らへん女の人が居た…､

女の人もうちに気付き､頭を下げた…､

うちが近付くと､

女「どちら様？」

と聞いて来た女の人は､
おみのお義母さんと変わらないぐらいの人で、
正直､綺麗とも可愛いともゆえへん…､

お義母さんやママの方がめっちゃ綺麗やと思う…､

『……娘です』

女「娘？」

『はい……あなたは？』

女「この人とお付き合いさせて頂いてた者です」

『え？汗』

この女の人は､パパの彼女やとゆーた…､
それをめっちゃ冷たい目で…､

めっちゃ怖くなった…､

女「あなた､ほんとに娘？」

『………なんでですか？汗』

女「この人､子供作れない身体でしょ？
それに､戸籍には子供は居ない…､
この人の過去は全部聞いてるわ！」

『……､』

やばい…､
手が震えて来た…､

女「それに､貴方がずっとママの代わりに抱かれ続けてた事…､
そして､貴方の旦那様が三代目の登坂広臣だって事も…､全部知ってる！」

『……な､なんで!?汗』

女「この人に吐かせたわ！
可哀想ね…実のパパだと思ってたら違うし､その人に何年間と抱かれ続けてたなんてさぁー！」

『………てｯｯ』

女「え？なに？」

『……やめてｯｯ!!汗』

怖い…､
イヤや…､

女「やっぱりまだ怖いんだね！
こんなに震えてるじゃない…､」

触ろうとするから､

『触らんといて!!汗』

女「ほんと失礼な子!!」

怒らせてもたわ…汗
どうしよう…汗

女の人はうちの顎を持ち上げて､

女「………確かに綺麗で可愛い顔してる､
ほら､三代目の臣くんも惚れるわね！」

『……､』

目を逸らした…､

女「けど､私は貴方の顔が凄く嫌い!!
憎くて､憎くて堪らない!!」

怖くて動けへん…､

『………､』

女「あの女にそっくりだからよ!!
あの女にこの人は取られた!!
この人は私より､あの女と貴方を取ったんだよ!!分かるよね？言ってる意味が!!」

『……ｯｯ!!』

女「私を愛してくれてた!!
なのに､あの女が妊娠したとか言ったから!!
この人はあの女を愛してない!!
この人が愛してたのはあなたなのよ!!
恋愛感情でね!!」

え？汗

『パパは!!ママを愛してたもん!!!』