愛されたい…１１ (ページ16)

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臣side ページ16

ATSUSHIさんと
TAKAHIROさんが
歌い終わった…､

すぐ後に俺の腕の中に居たAは､
俺の服を思いっきり握った…､

その手は震えてて､下を向いて泣きじゃくってる…

『ｯｯ………………ぃｯｯ!!汗』

え!?

臣「A!?お前､声!!」
隆「今出た!!」

『ｯｯ……ぁｯｯ………ぃｯｯ!!』

まだハッキリとは出せてなく､途切れ途切れしか分からない…､

H「ママとパパに逢いたい？」

HIROさんが代弁して下さった…､
俺もそれは聞き取れた…､

臣「A､おいで？笑」

『ぉｯｯ……ぃｯｯ』

と言って､Aはまた飛び込んで来た…､
『おみ』って言ってくれてるってのも分かる笑

するとAの身体の力が抜けた…汗

臣「A!?汗」
隆「気を失ってるね…汗」

T「やっぱりキツかったかな汗」

A「いや､違うと思う…笑」
H「あぁ笑､曲を聴いてる間に自分の中で整理してたんだろうと思う！」
A「だから､気が抜けたんだね…笑」

ATSUSHIさんとHIROさんの言葉を聞いて､
やっぱり凄いと思った…､

A「臣､これ！」

臣「え？汗」

A「Aが俺に書いたメモ帳！
気にならない？
なんであの曲をお願いしたのか！笑」

臣「気になります…､」

A「読んでいいよ！隆二も！笑」

隆「あ､ありがとうございます！」

ATSUSHIさんはAがATSUSHIさんに
書いたメモ帳を見せてくれた…､

ただ逢いたくてを選んだ理由…､

ママとパパが大好きだった曲…､

その後の文に､胸が苦しくて痛くなった…､

ーママはHIROさん､パパはママ､を想って聴いてたんやと思うんです…､うちはママとパパに逢いたいから､今聴きたいんです

ーパパの近くにCDがあったの…､
ママに逢いたくて､逝ったのかも知れへん

隆「Aのパパ､最期に聴いてたんだね…､」
臣「あぁ……､俺……､」

H「どうした？笑」

臣「俺､なんて言っていいか分かんないっす…､
言葉にならない程､胸が苦しくて､痛い…､」

A「俺もだよ？」

臣「え？汗」

A「だから歌ったんだ…､
Aになんて言葉掛けてやったらいいか分かんなかったから…､」
T「俺もATSUSHIさんと同じ…､」
H「変に言葉なんてかけなくていいんじゃね？
Aには1番お前が必要なんだよ！
だから､傍に居てやって､今みたいに抱きしめてやるだけでAには通じる！」

隆「それは俺も思うよ？笑､
Aの傍に居てやりな？」

臣「ｯｯ……ありがとうございますｯｯ､」

気を失ってるAを､強く抱きしめた…ｯｯ､