愛されたい…８

臣side ページ36

『もうイヤやって!!』

って言って､
俺から離れた…

無言で後片付けとかを済まして行くA…

臣「Aちゃん？」

『……』

臣「A？」

『なに？』

やっと返事したから､拗ねてんのか聞いたら､
拗ねてないって言って…
俺と目も合わさねぇし…
だんだん俺もイライラしてくる…

Aもイライラしてるのが伝わってくるから､
ソファーからAの背後に立って､

臣「………拗ねてんじゃん！」

と言ったら､言い返そうとして振り向いたから
そのまま思いっきり壁ドンした…

Aもさすがにビックリしたみたいで…
下を向いた…

臣「お前､俺がどんだけ我慢してるか分かってる？」

Aは意味が分かんねぇって顔をした…
はぁー､

臣「昔の俺ならとっくに浮気してんぞ？」

それを言った途端…
Aは俺を見つめ､涙を流した…

臣「また泣く」

『なんでそんな事ゆーんよ…』

予想外の返事に聞き返してしまった…汗

『うちは全部おみだけやのに…､
キスしたのも､抱かれたのも､
おみだけやのに…､なんでそんな事ゆーんよ…､』

Aは悲しそうで､寂しそうな目で､俺を睨んで来て、

『じゃあおみはうちがどれだけ今までおみの過去に嫌な思いして来たか分かってんの？
おみがどんな人とキスしてきたんやろうとか､
おみがどんだけの人を抱いて来たんやろうとか､
ずーっと気になッ………んんｯｯ………ｯｯ…んッ…､』

俺はズルい…
Aの言葉を最後まで聞きたくなくて､
Aの口を塞いだ…

その後Aの顔が見れなかった…

するとAは､最近俺の過去に嫉妬してたんだって気付いたとか言い出して､

『過去に嫉妬した所でやのに…､
でもやっぱりイヤなんよ…､
だから…もう昔の俺やったらとかゆわんで？
お願い……おみぃｯｯ』

息が出来なくなる程､愛おしくなって…
強く､強く抱きしめた!!

臣「………ごめん」

『もうゆわん？』

臣「あぁ…」

『うちが全部おみだけのように…､
おみが全部うちだけがよかったなぁー､』

と笑えてない笑顔で冗談にしようとする…
その言葉を冗談にして欲しくなくて…
またAの口を塞ぐ…､

激しく､でも優しくキスをした…
Aが欲しくて､愛おしくて…
言葉に出来ない､俺の気持ちをぶつけるように…

途中でAは顔を顰めた…

多分胸が張って痛いんだろう…

けど､Aの腰を引き寄せ支えたら…
Aも俺に腕をまわしてくれて､俺を求めてくれてるんだって分かった…

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