生きてみよう」【ONEPIECE】 (ページ3)

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さんページ3

｢……何かあったんですか？｣

｢(フェム)様！前方に麦わらの一味の船が現れまして……｣

｢！！…麦わらの一味？…兄様は？｣

｢その確認をする所でございます｣

これほどまでにニコニコと笑顔になったことはあっただろうか。｢そうですか！｣と満面の笑み(口角が少し上がっただけ)を浮かべて小走りで船を見ようと外へ向かった。ちなみに兵士たちは口をあんぐりと開けていた。

今、イチジとニジは居ない。きっとジャッジも忙しいだろう。何せ結婚式があるのだから。
となると大好きなレイジュと大好きではないが好きなヨンジが外にいるはず。
もしかしたら改心して｢おおサンジ！会いたかったぞ！｣なんて感動の再会をしているかも！

｢さっきからサンジサンジと…人違いだ！…似ていて当然だがな。

私の名はヨンジ！｣

バサリとヨンジがフードを落とす場面に出くわした。"確かにみんなグルグル眉毛だけど、どう見ても違うでしょ。"なんて心の中でちょっと悪態をつきながらヨンジの元へ歩いていく

｢ヨンジ兄様、麦わらの船にサンジ兄様は？｣

｢彼奴は居ない。
お前もあの海賊共に名を知らしめたらどうだ｣

｢え、えっ、ぁ、……
ヴィンスモーク・(フェム)です…。｣

｢認めたくないが、この醜女は私の妹だ｣

｢｢｢妹ｫ！？？！！！！？｣｣｣

醜女と言われ悲しみつつも、大きな声にびっくりした(フェム)は咄嗟にレイドスーツのマントで自身を覆い隠した。でも初めて見る麦わらの一味が気になるのか、ちょこんと顔を出してじっと船の方を見ていた。

｢お前たちのよく知るサンジとの関係性は秘中の秘。絶対秘密の事柄だ。｣

｢…弟と妹もいたんだ……｣

と、麦わらの一味であるナミがヨンジ達の方を見てポツリと呟く。その瞬間、カッとヨンジが目を見開き、熱の篭った目線(笑)をナミへ向ける

｢ワーーーオ♡♡♡かわい子さーーーん！♡｣

目をハートにして分かりやすく美女にデレるヨンジ。初めて見たヨンジの変わり様に(フェム)は少し引いてしまった。こんなの言葉にしたら殺される…。
この家系の男は全員女好きなのか？サンジの手配書も今のヨンジのように目をハートにしていたし、イチジやニジも頻繁にでは無いが稀に同じような表情になることがある。

…が、(フェム)はそれを機嫌が悪いと取ってしまった。元々幼少期の頃は甘やかされて育ってきたから、ちょっと抜けてるところがあるのだ。