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『__紅音です!狼だけどよろしくね☆』
最初は思いもしなかった。こんなことになるなんて。
ただなんとなく自己紹介をしただけ。それをただみんなが返事して、空気読んで同じように自己紹介をしてくれただけ。
まぁ知り合いというか友達になっとこうみたいなノリだった。
「紅音ちゃんかわいー!」
「こんなアホ主の言うことは完全無視していいからな、てか無視しろ(真顔)」
「わあ、お料理上手なんですね!」
「…意識は、してないです!!」
「あら、こんなのも似合うんじゃない?」
「きのこ食うか?これめちゃくちゃ美味いんだぜ」
みんないい子で、優しくて…愛されてるなぁ、って思えた。
「紅音ーーーっ!!」
君がまた現れたとき、本当にびっくりした。
最初は誰だかわからなかった。なんだコイツって思ってごめんね。
「は?可愛すぎじゃんあとでお姉さんと色々コスプレとかその他諸々して遊ぼう??ねっ♡」
白い髪、ぴょこぴょこ揺れる耳、耳と連動するように揺れる二つに裂かれた尻尾。
最初は見とれた。同じような妖怪がいるんだなとか、綺麗な髪だなとか、顔整ってていいなとか。
でもそんな見た目完璧な女の子は、実際ちょっと馬鹿で、小さい子が大好きなちょっとした変態さんで、騒がしかった。
……でも、みんなを想う気持ちは本当に強かった。
みんなを守ってた。
純粋に尊敬した。いいなって、私もそんな風になりたいなって。
みんな優しくしてくれた。みんなが本当に大切で、みんなに大切にしてもらえて、幸せだった。
………なのに。
「潰すぞ、いや嬲り殺すのほうが嬉しいか?」
「あんまり調子乗らないでください、ね?」
「ただひたすらに苛々する。これどうしたらいいかな、とりあえず紅音さんをぶっ叩けば収まると思うんだ」
「さあ紅音!!私に有り金全部よこすのよ!!!」
「なぁ、ちょっと最近新しく薬つくってさ。まだ試してないから、薬の実験台になってくれないか?」
「あの時の紅音はどこへやら、今ではすっかりと生意気になってらっしゃって。」
なんだこの対応、は?雑か??
みんな最初めちゃくちゃ甘かったじゃん私に、えっなんなの????
「紅音ちゃーん!一緒にここに出掛けにいかない?」
もう私の癒しは君だけです、ほんと好き。
『…ふーん、へーん、ほーーん。安心して、楽に潰してあげるから?』
それでもみんなが、本当に大切なんだ。
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ユキ - みぃちゃんが可愛いよ (2020年8月28日 21時) (レス) id: 0830061a27 (このIDを非表示/違反報告)
猫丸。(プロフ) - みずさん» 共感者いるとくそくそ嬉しいよ…!!!!無理しないで思いっきり休んで更新したのがこれなんやで(((( 鬼滅の方は鬼滅愛で頑張ってるからほぼ毎日更新いけるけど…ここはちょっときついんだぜ(((( (2020年7月14日 16時) (レス) id: d5a03606d5 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - わかる……やる気起きないの分かるよ……!!!!!無理せず更新休んでええんやで… (2020年7月13日 23時) (レス) id: 0b6159a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
ネクロム - みずさん» みずさん、分かりました! (2020年6月17日 8時) (レス) id: e6e46d0a48 (このIDを非表示/違反報告)
みず(プロフ) - ネクロムさん» ヒョ!返信遅れて申し訳ありません!!ウーーム…ちょっと私は遠慮したいな…!と思います!でもお気持ちはすっごく嬉しいです、ありがとうございます!! (2020年6月17日 2時) (レス) id: 0b6159a6d2 (このIDを非表示/違反報告)
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