烏野高校バレー部から必要とされなくなった少女 【ハイキュー！！】

第38話 ページ40

Aside



貴「んっ…」



窓から入ってくる太陽の光が眩しくて目を細める



なんでカーテン開いてるんだろ



お兄ちゃんのベッドの方を見ると既にお兄ちゃんは居ず、部屋には私一人だった



時計を見てみると午前8時



遅刻だ



お兄ちゃんめ何故起こしてくれなかった



昨日アラームをセットし忘れて寝た私も悪いけど



悪いけどさ！！



起こしてくれてもいいじゃんかー



どーしよ



今日はサボろうかな



いや、でも今日休んだら龍がうるさそうだなぁ



行くしかないか



私は１限目と２時限目の間の休憩の時間に着くように準備し、家を出た



学校に着いたのは丁度１限目と２時限目の間の休憩時間



急いで教室に向かい何事も無かったのように教室に入り、席に座る



いや、正確には座ろうとしたのだ



なんと私の席は占領されていた



龍に←



なんでだよ。なんで龍が私の席に座ってんのよ



貴「龍何してんの」



田「A！！お前遅刻だぞ！心配したんだからな！！」



うるさい。うるさいよ龍



貴「あぁ、そう。突然だけど龍。もう私に関わらないでね」



そう言うと龍は目を見開いた



田「…は？」



貴「聞こえなかった？もう関わらないでって言ったの」



田「どういう、意味、だよ」



貴「そのまんまの意味」



私を見たまま固まる龍



決めたの。私



もうバレー部の人とは関わらないって



だって関わっちゃったらまた戻りたくなっちゃうじゃん



特に龍と関わっちゃったら "あぁ、支えたいなぁ" って思っちゃうから



だからお願い。龍



もう関わらないって言って



田「A…」



お願い



田「俺は」



お願いだから



言ってよ



田「待ってるって言ったろ」



龍の



バカ

第39話→←第37話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す