続き ページ3
「どうしたの?」
『関係…ないよ…』
「だったら何で翼を切ってるの?」
『それは……』
僕はこの天使なら今までの事を話しても良いと感じた。
『実は……』
そして今までの事を全て話した。
「そうだったんだね、取り敢えず家に案内
してくれるかな?」
天使に言われたので家に連れていった。
「お邪魔しまーす」
『こっちだよ……』
僕は自分の部屋に案内した。
「まずこの翼をもう一度着けようか」
天使は何処からか縫い合わせる道具を出した。
あまり痛みは感じなかった。
「次に角を着けようね」
すると包帯を取り出し巻いてくれた。
『どうしてそこまで優しくするの?』
「僕も君と同じだったんだ…君の事を見てると前の僕と一緒だと思ったから…」
『前の君に?』
「うん、僕は君みたいに黒くてかっこいい翼に憧れていたんだ…
でも周りからは反対されたよ
でも僕は諦めずにしたけど無理だった……」
『それでどうしたの?』
「僕は唯一信じていた天使の子が居たんだ…
その子に救われたから…だから僕も
自分みたいに思う人は居ないかなってずっと思ってたんだ……」
『そうなんだ…』
と天使は柔らかな翼で僕を包んでくれた。
僕は次第に涙が溢れてきた。
「泣いても良いんだよ……」
そして僕は気がすむまで泣いた。
end
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:魔界から来た死者 | 作成日時:2019年10月22日 21時