天女じゃなくて悪魔なんだけど早く魔界に帰りたいその3 (ページ4)

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4人目の天女は虫嫌いページ4

3人目の天女の魂を回収してから3日後、あの日以来土井とはたまに顔を合わせたら話をする仲になった。

彼曰く、は組の生徒の成績を見る度に胃が痛むとか何とか…。

ま、とりあえずドンマイって他人事で慰めておいたけどね。←

ちなみに本日の予定は伊賀崎とジュンコのいる生物委員会に行く予定だ。

ここで私の"生き物と会話する能力"について詳しく説明しよう。

私のこの能力は鳥や犬、猫だけでなくなんと魔界や天界にいる神話の生き物も会話が可能も言うかなり便利なものだ。

ちなみによく会話した生き物は地獄の番犬ケルベロスだ、元気かなぁ…よく落ちていた大きな骨で遊んでやったものだ。

え、なんの骨かって？……聞かない方がいいよ？←

飼育小屋と思われる場所に着くと何やら小さな石の前で屈んで手を合わせる伊賀崎が見えた。

…あぁ、なるほど。これは墓か。

『やぁ伊賀崎、お墓参りかい？』
「！ロベリアさん……えぇ、そうです」

悲しそうな顔を浮かべたが直ぐに笑顔に戻った…余程嫌な思い出でもあるのだろう。

『まさかと思うけど…ここで飼っていた生き物たちの？』
「えぇ…その通りです。4番目の天女様は大の虫嫌いで…上級生の先輩達に妖術を使って…それで…ｯ」

…胸糞の悪い、虫が嫌いという幼稚な理由だけでその命を奪うなんて。

そういえば次の回収する天女の魂は4つ目だったなぁ？

これはこれは………

地獄でたーーーっぷり、"お礼"をしなくっちゃあねぇ？

伊賀崎がまだ墓の前で手を合わせていて良かった。

きっとこの時の私の顔はとても人に見せられないような恐ろしい顔をしていただろう。