海を航る人狼 48 ページ7
ドフィ「ちょっと待て。【バグレン事件】の時にお前の従弟が天竜人に殺されたのか?」
バグス「嗚呼、そうだ。只、シグはその壁を乗り越えたみたいだけどね。今まで一緒に居てくれた親と同然である者が目の前で殺される…トラウマにならない筈がない。
もう良いだろう?こんな話…私は好きじゃない」
バグスはもうこれ以上は話したくないという様子だ。
それもそうだろう。
過去を誰かに話したからと言って【バグレン事件】はそう簡単に解決する話ではないのだ。
天からの罰…ではないことをバグスは思う。
が、やはり……
ドフィ「………まぁ、今度じっくり聞くとするか」
しょうがなしと言わんばかりにドフラミンゴはバグスの部屋から出ていった。
そして、部屋にただ一人残されたバグスは考える。
バグス「何故、私の国が狙われたのか……。あの時、何の異変もなかった筈……」
* 〜過去〜 *
(【バグレン事件】が起こる数日前)
王宮の中______
バグス「フゼル、シグが何処に行ったか知らないかい?」
バグスはシグを探していた。
どうやらさっきまで一緒だったらしいが、いつの間にか見失ってしまったらしい。
フゼル「またですカ?皇子ナラ俺の兄の所に居ますヨ」
バグス「フゼル。私は今までに君の家族に会った事がなかった筈だけど?」
フゼル「スミマセン。紹介してマセンでしたよネ……俺の兄はハイネスといいマス。もう少しすれば恐らく……」
ハイネス「フーゼルッ!此処に居たのカッ!!」
急に後ろからハイネスが飛び付く。
フゼル「に、兄様!!何処に行ってたンですカ!?」
側にはシグがちゃんと居た。
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作者名:樂士 辿 | 作成日時:2016年3月30日 17時