検索窓
今日:9 hit、昨日:11 hit、合計:5,039 hit

海を航る人狼 43 ページ2

『あの時は居たのにな』

シグ達を迎えた時、確かにガジは居た。
聞けば、ガジは良く寝ている事が多いのだそうだ。

セラ「ガジは千里眼を良く使いますからね。その疲れが出るんでしょう。まぁ、後1時間もすれば起きて来るので心配はいらないですよ」

ウラノス「…………」

ハイマ「何でウラノスは黙ってんの?」

そうハイマが聞けば、

ウラノス「五月蝿い。集中して周りの音が聴けないだろうが!」

ウラノスは苛々していた。
周りの音を聴くのが彼の趣味といって良いほど、彼は耳を研ぎ澄ませていた。
聴力を鍛える為にしているのだろうが、ハイマ達は何度もウラノスに「するなら甲板の方でやってくれ」と言っている。
だが、ウラノスは一行にそうしてくれる素振りすらないらしい。

しかしハイマはそう思う事もなく、

ハイマ「…御免」


フゼル「チョット良いですカ?」


トゥフェキ「何だ?フゼル」

フゼル「この船に情報を集める人って居ないデスよネ?」

この船には優れている者ばかり居るが、あまりそういう係的な事は特に決めて居らず、最低でも船長と副船長、航海士、コックが居れば十分だと彼等は考えていた。

プロクス「確かに居ないが…それがどうしたんだ?まさか、フゼルがその任を担うとか?」

フゼル「確かに俺ガ適任かもしれマセン。一番適しているのはプロクス…貴方……ト言いたい処ですガ、既に副船長についている貴方にソレは出来マセン。

つまり、この場デ適しているのはウラノス…貴方デス」

いきなり指名されるウラノス。

ウラノス「俺!?」

海を航る人狼 44→←海を航る人狼 42



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:樂士 辿 | 作成日時:2016年3月30日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。