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スモーキーside
うちの家族は心配性で困る。
ベッドに寝かされること１日。
もう大丈夫だと言うのに、誰からも許しが出ずベッドから出られずにいると、窓からAが上へと上がって行くのが見えた。
熱は下がったと聞いているが……。
さっき見たAの顔色は悪かった。
悪夢でも見たのか？
あんなことがあったすぐ後だ。
染み付いた恐怖や痛みは悪夢を見せてもおかしくはない。
モッズコートを羽織りケータイを持って俺はAの後を追うべく部屋を抜け出した。
Aが辿り着いた場所は俺のお気に入りの場所だった。
空が近く無名街が見渡せる場所。
宙に飛び出た鉄骨に座り、ボーッと空を見上げてる。
普段の元気さは成りを潜め、声を掛けるとフッと消えてしまいそうな儚さがあった。
声を掛けるべきか迷っていると、ポツリとAが呟いた。
"会いたいなぁ"と。
それが誰かわからないほど俺は鈍感ではない。
ずっと見守ってきた妹だ。
その視線の先に誰がいるかなんてお見通しだ。
"何かあったら電話してこい"
そして"お前"もこうなることはお見通しというわけか。
俺はケータイを握りしめAに近づく。
どうもやっぱり本調子ではないAは、普段なら俺の気配に気付く距離でも気付かず
「電話してみるか？」
と後ろから声を掛けるとビクッと身体を震わせ、弾かれるように振り返り……。
バランスを崩した身体は宙へ。
このバカッ！！
慌てて腕を掴み引っ張り戻す。
コイツは本当にっっ全くもって目が放せないっ。
そして思う、こんなじゃじゃ馬娘を守り導けるのは正しくあの男だと。
前途多難だろうが俺は応援してるぞ。
弟たちは……どうかわからないが。
抱き合って笑いあった後、俺はコートも着てない……そうか、Aのコートは切り裂かれてダメになったんだった。
自分のコートをAにかけ、ケータイ電話を渡す。
今想ってる奴に掛けろと。
「スモーキー？」
大きな瞳が不安げに俺を見上げてくる。
バカだな。
それに俺はつい笑ってしまう。
「？？」
SWORDの奴らは、皆お前に甘いんだから。
頼られたら全力で応えるだろうよ。
なんの心配があろうか。
「大丈夫だ」
そう言って頭を撫でてやると、少し下を向いたAはパッと顔を上げ笑う。
「ありがとう、スモーキー」
うん、お前には笑顔が良く似合う。
もう一度、可愛い妹の頭を撫でて俺はその場から離れた。
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千(プロフ) - めっこさんこちらこそ楽しみに待ってますのでよろしくお願いいたします。遅くに大変失礼しました。コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。 (2020年2月24日 0時) (
レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
めっこ(プロフ) - 千様！ありがとう、本当にありがとうございます！読んで頂けるの嬉しい！お待たせするときもありますが、自分のペースで書かせて頂きますね。よろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: ee0d4ae05a (このIDを非表示/違反報告)
千(プロフ) - めっこさん本当に読んでいて続き凄く楽しみでいます。スランプに陥ってしまう時ありますが無理せずに自分のペースで書いて下さいね。いつでも大丈夫ですので待ってます。焦らずゆっくり続き書いて下さい。色々と失礼しました。 (2020年2月23日 23時) (レス) id: f66918ad6e (このIDを非表示/違反報告)
めっこ(プロフ) - １,kokko様！コメントありがとうございます！スランプだったりと書けない時もありますが、頑張ります！こちらこそこれからもどうかよろしくお願いします！ (2020年2月23日 23時) (レス) id: ee0d4ae05a (このIDを非表示/違反報告)
1,kokko(プロフ) - めっこさん、いつも読んでいます。毎回続きが楽しみです。コメント書くのは初めてですが、これからも楽しみにしています。今からワクワクです！これからも無理の無いようよろしくお願いします。 (2020年2月23日 22時) (レス) id: 49248ed8de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めっこ | 作成日時：2020年1月10日 15時
