検索窓
今日:2 hit、昨日:20 hit、合計:136,741 hit

(1) ページ5

スモーキーの部屋の前で声をかけると、すぐに返事が返ってきた。


ピーと二人部屋に入る。


そこはベッドとたくさんの本で埋められた部屋。


部屋にはスモーキーだけで、スモーキーはベッドに体を起こして座っていた。


うん、顔色が良い。


ピーと顔を見合せ笑う。


まだスモーキーを治せる先生は見つかっていない。


でも症状を抑える薬はあると言われ、スモーキーは今それを飲んでる。


その薬を飲むようになってから咳も血を吐く回数もグッと減った。


日向さんに、達磨の人達に感謝だ。


その薬がある病院を紹介してくれた。


突然、無名街に現れたかと思ったら、『お前には貸しがあるから顔貸せ』とか言って、スモーキーを病院に連れてってくれて……薬を貰えたのだ。


本当に日向さんには頭が上がらない。


また何かお礼……



「スモーキー。調子はどうだ??」


「ピー。今日はいつになく良いよ。街の様子はどうだ??」


「子供達が〜」









「A」



スモーキーに呼ばれた。


手招きされるから近付く。



「頼みがある」


「頼み??」



スモーキーがあたしに!?



「山王のコブラが倒れたらしい」


「ハッ!?」


「えっ!?」



コブラがっ!?



「どうして!?」


「何故かまではわからない。が、コブラにはこの前、お見舞いなるもの貰っている」


「ああ!!」



突然フラっと1人で現れたコブラは、大量のカップケーキをお見舞いだとくれたのだ。


美味しかった。


あっもちろんスモーキーも食べたよ。


スモーキーのためのカップケーキだからね。


あたしは1つ頂いたのだ。


でもあの時は元気だったのに……コブラに何が?



「だからA」


「ん?」


「俺の名代でコブラの様子を見てきてくれないか?」


「あたしでいいの?」


「お前は山王の奴らと仲が良いだろ?」


「ヤマトとは仲が良い!!」


「頼めるか?」


「うん!!」



スモーキーの頼みならば!



「じゃ、行くね」



善は急げ、だ。


「頼む」


「もうっ!?じゃあ俺もっ」


「ピー、あたし1人で大丈夫。ピーは無名街をお願い」



今は比較的平和だけど、何があるかわからないから。


ピーとタケシ、ユウは無名街守護において確実な戦力だ。



「A……」


「あたしは大丈夫、任せて!」


「気をつけてな」


「うん!いってきます!」



コブラッ、無事でいて!!

(2)→←第二章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
191人がお気に入り
設定タグ:SWORD , 日向 , ハイロー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:めっこ | 作成日時:2019年9月1日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。