第二章 ページ4
出来たーっ！！
あたしは書き上げた手紙を天高く掲げた。
あれから、スモーキーやROCKYに手紙の書き方を教わった。
でも何故かスモーキーはポエムっぽく……。
ROCKYはラブレターみたいになるんだけど……。
というか教わってわかったけれど、あたしのアレは手紙ではなかった……。
笑われても仕方のない代物だった……。
手紙じゃないじゃんっ！！
あんなのメモじゃんっ！！
恥ずかしいっっ。
アレを日向さんがまだ持ってるかもしれないと思うと更に恥ずかしいっっ。
今度会った時に返してもらわねば！！
書いた手紙を封筒に入れて。
ちゃんと買いました。
封筒入り便箋を。
ララと一緒にお買い物、楽しかった！！
封をして切手を貼って、最後に日向紀久様と書いておしまい。
これをポストに入れたら見回りに……
「Aーっ！！」
「はーいっ」
ピーに呼ばれて、あたしは封筒を持って部屋を出た。
「ピー??」
「スモーキーが呼んでる」
下からヒョッコリと顔を出したピーが言う。
「スモーキーが??なんだろう」
「わかんねぇ」
上がって来たピーと並んで歩く。
「異常は??」
「今のところない」
「そっか、良かった」
ついさっきまでピーが見回りの当番だった。
スモーキーが養生してくれるようになって、タケシやピーの仕事が増えた。
でもピーの表情からは不安が消え、頼られる自信と笑顔が増えた。
とてもピーは頼もしくなった。
今も、「シオンはもう無名街に入り浸りだよな」なんて笑ってる。
それは笑ってもいいとこなの??
笑っていいとこなの??
家村会から命を狙われるからって、スモーキーが無名街から出したのに……。
んー……。
ん"ーっっ。
わからんっ。
後でタケシにでも聞いてみよう。
スモーキーの顔を見に行くと言うピーと話しながらスモーキーの部屋へ。
「スモーキー??」
「入れ」
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作者名：めっこ | 作成日時：2019年9月1日 13時
