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「で?」


「『??』」



額に青筋を立てた広斗が近づいてくる。



「いつまでAの手を握ってんだ日向。ああ?」


「!!??」


「おー。本当だ」


「!!??」



そうだった!!

そうだったよ!!


広斗とムッくんの言葉に全視線があたし達の手に。


忘れてたというかっっ


気持ち良くて、安心できて、離せなかったというか……。



「あのっっ広斗、これはっっ」


『フン』



あたしを見て、手を見て、広斗を見た日向さんはニヤリと笑って



『コイツが離さねぇんだから仕方ねぇだろーが』


「あ"あ"!?」


「ヒューッ。日向ちゃん言うねー」


「ひひひひひひ日向さんっっ」



そんなっ本当のことをっ。



「「…………」」



そしてヤマトとROCKYの無表情がっ。

無表情が恐いっ。

コブラのたん瘤も気になるしっ。



バチバチバチッッと日向さん、広斗、ヤマトにROCKYが何故か睨みあい火花を散らしあう中



「嬢」


「左京さんっ。この前は……」


「おう。本当にビックリしたわ」


「ごめんなさい」



謝るしかなくて、俯いたあたしの頭を左京さんは撫でてくれた。


そして加藤さんとЯUDEBoySの皆を連れて部屋から出ていく。



「????」


「A」


「ララ。おかえりっ」


「ん。ただいま。倒れたって聞いてビックリしたよ」


「ごめんなさい」


「何を謝るの?」



そう言うとララは顔を近づけてきて



「今日はありがとう」


と囁いた。


ほんのり赤くなったほっぺから、広斗との仕事が上手くいったのがわかる。


良かった。



「お腹空いてない??達磨の人がお粥を作ってくれてる」


「えっ!?」


「おう、美味いの作ってきたぜ。食えっ!んで早く元気になれっ」


「右京さん」


「温めてくるね」



右京さんとララも部屋から出ていく。



「A」


「KOO」



ギャンギャン言い合いの始まった四人をすり抜けてKOOが側に来てくれる。



「あなたは本当に。私を心配させる天才のようですね……」



ハァ……とため息をつかれる。



「……ごめんなさい」


「頑張るのはあなたの良い所ですが、自分の体も労ってあげて下さい」


「……はい」



そこでKOOは微笑んであたしの頬に手を当てた。



「"HEAVEN"の皆も心配してます。早く治して元気な顔を見せてあげて下さい」


「うん!絶対行くね!」


「はい。待ってます」



そして、むんずっとROCKYの首根っこを掴むと問答無用でROCKYを引きずって部屋から出ていく。

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設定タグ:SWORD , 日向 , ハイロー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:めっこ | 作成日時:2019年9月1日 13時

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