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……おおぅ?
今、とてつもなく聞き慣れた『あ"?』が聞こえた気がしたんですけど……。
伸ばした手が冷たい何かに包まれてる感触。
……これ
『俺っ様が来てやったのに1人ってのはどういうことだ、ああん!?』
ドスッ!!
頭に……てか、オデコに凄まじい衝撃っっ!!
「いっだぁああああああっ!?」
あたしは飛び起きた。
「!!??」
何!?
何が起きたの!?
敵襲!?
いや、その前になんであたし寝てたんだっけ!?
状況が掴めずに視線をアッチへコッチヘ飛ばしてたら気分が悪くなってベッドに戻る。
「〜〜〜っっ」
「病人になんてことすんだ!!バカ日向!!」
『あ"?コイツがふざけたこと言うからだろうが』
「だからってお前っ。病人に、しかも女にチョップするか!?普通っ」
『うるせぇ、鷲。病人の前だろーが』
「お前が言うなっ」
ベッドにぶっ倒れたあたしの耳にそんな会話が流れてくる。
……日向さん?
……日向さん??
……日向さん!!??
カッと限界まで見開いた目に飛び込んできたのは、あの片目を細めたいつもの表情の日向さんと、今日も赤い髪が眩しい加藤さんだった。
????
なっなんで??
なんで二人がここに!?
ここはあたしの部屋だよね!?
状況が全くわからずパニックするあたしにもう1つっ。
右手が何か大きなものに包まれてる……ことに……
気付き……
!!??
ソロ〜っと視線を右手にやれば、シミ1つない白い大きな手が……
大きな手があたしの手を握っっ、握っっ
「ぬぇーーーーーっ!?」
『喧しい』
ドスッ!!
「〜〜〜っっ」
「コラッ!!日向!!」
再びオデコに凄まじい衝撃!!
そうか……寝てる時にもこれをやられたのか……。
結構なる衝撃と痛さに空いてる方の手でオデコを押さえ……。
動かないもう片方の手は、何故か日向さんの手によって握られていたーー。
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作者名:めっこ | 作成日時:2019年9月1日 13時