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見廻りがてらタケシを探していたら



「Aっ!!」



ユリに呼ばれた。


「ユリ??」


「あのねっ。無名街のすぐ外に男の人が居るのっ」


「え??」



男の人ー??


自然と表情が険しくなる。



「一人でずっと。だから声をかけたの」


「また危ないことを……」


「ごめんなさい……」


「無事で良かった」



シュンと項垂れるユリの頭を撫でる。


知らない人には声を掛けない、見かけたらまずЯUDEBoySに声を掛ける。


子供達は特にスモーキーから言い聞かされてるはず。



「そういう時は?」


「皆に知らせる」


「ん。正解。それで?」


「あっ!!Aを連れてきてほしいって言われたのっ」


「あたしを??」



……誰だろう?


心当たりがない。


あたしを知ってる人なら問答無用で無名街に入ってくるから。


って、考えても仕方がない。


こうしてる間にもソイツは一人でこっちの様子を伺ってる。



「ユリ」


「ん?」


「タケシを探して、あたしが見廻りを代わるから、修理の方に廻ってほしいって伝えてくれない??」



誰かわからないのにユリは連れて行けない。



「A一人で行くの?」


「うん。あっ心配しないで。高いところから誰か確認して、知らない人なら皆を呼ぶから」


「……本当??」



疑われておるっっ。



「本当。だからお願い。修理の方は急がないと」


「……わかった。約束だよ。守ってくれなかったら、スモーキーに言うからね」


「はい」



……何故、皆スモーキーに言おうとするのだろう。


怒ったら怖い……からかな?


うん、しっくりきた。



「気を付けてね、A」


「ありがとう、ユリ」



ユリと別れて、教えられた場所へと急いだ。









確かに男の人が居た。


ユリに言った通り、高いところからその人を見る。


何をするでもなくただ立ってる人は見覚えがあった。



見たことあるぐらいで喋ったことはない。


しかも見たのは一回くらい。


そんな人があたしに用……?


取り敢えず、知ってる人だったのでユリとの約束を破ることにはならない。



そう思ったあたしはその場から跳んで、その人の前に降りた。



「おおっ!?ビックリした!!」


「…………」



ビックリした男の人と対峙する。



確か名前は……



「ジョシー??」


「ジェシーだ」


「「…………」」

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設定タグ:SWORD , 日向 , ハイロー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:めっこ | 作成日時:2019年9月1日 13時

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