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「食べたよーっ!!ヤマトが言ってた"イトカン"に行って、ナオミさんがオムライス作ってくれたのっ。美味しかったぁっ!!」
「だろ〜。あそこのは全部うめぇんだよっ」
「食べたいっ!!」
「おうっ、いつでも食いに来いよ!」
「ヤマトさんが作るわけじゃないっしょ〜」
「うっせぇ、テッツ」
「あっ、俺プリン買ってきたんやった!Aちゃん食べるか??」
「食べるっ!!いいの!?」
「おおっ!えーで!」
「わぁーっ。ダンくんありがとう!」
嬉しくて笑ってダンくんからプリンを受けとる。
「ダンさん鼻の下っ。すっげぇ伸びてますよっ」
「だって、この子可愛いやろーっ」
「可愛いよなー」
「ヤマトさんも!?」
「可愛い」
「コブラさんまでっ」
「本人はもうプリンに夢中で聞いてないしっ」
そうして皆でご飯を……あたしはプリンを一緒に食べた。
やっぱり皆で食べると美味しいね。
コブラもお皿に注いだ分のお粥は全部食べてくれた。
薬も飲ませて、冷えピタを貼ってまた寝かせる。
「俺も看病されたい……」
「ダンさんは風邪引かないから無理ッス!」
「なんやと!?」
「俺ずっと気になってたんッスけど」
「ん?」
「あ?」
チハルが指差したのは、花束とカップケーキ。
あっ忘れてた!
花束を生けてあげないとっ。
「アレはなんッスか?」
「Aがお見舞いに持ってきたのか?」
テッツがあたしを見る。
だから
「あたしじゃないよ。それはえっと……イチゴミルクの純子さんから」
「「「「「…………」」」」」
コブラが目を見開く。
いやいや、コブラは会ってるでしょーよ。
「「「「「ハァア!?」」」」」
「うぉうっ!?」
えっ!?何故にそんなに驚く!?
てか
「コブラ」
「あ?」
「ちゃんとお礼言いなよ?心配して来てくれたんだから」
「……ぉぅ」
少し考えたのち頷くコブラ。
「良い子だね、コブラ」
あたしはスモーキーがいつもしてくれるみたいにコブラの頭を撫でると……
「Aちゃんっ。俺も撫でてーやっ!」
「イヤや」
「関西弁可愛いっ」
ダンくんと話してる間、自分の頭を押さえコブラは固まっていた。
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作者名:めっこ | 作成日時:2019年9月1日 13時