Jewelrys Garden【短編合作】 (ページ7)

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「…何でそんなこと言えるんですか」

やだ、やだ… 傷つけたくない。
彼をこれ以上傷つけたくない。
なのに、なのに。

「…私が、今どんな気持ちでここにいると思います？」

「私は貴方に話してもらいたいわけでも信頼されてることを認めるわけでもないんです」

苦しい、やめて。
止まってよ。

自分で何を言ってるのすら分からなくなる。

けど決定的な " あれ " を言いそうになるからそれだけは言いたくない。

止まれ、私の口。

「私は、貴方に＿＿＿＿＿」

やめろ。

それ以上言ったら私も貴方も傷つくだけ。

「振り向いて欲しいだけなんです」

「……振り向、」

そう呟く途中彼は何かに気がついたようだった。気づいた彼の顔は私の方を向いていないため全く見えない。けど、声のトーンや、行動で何に気づいたかなんて分かってしまった。

「…俺はやめとけ」

知ってる。

貴方ならそういうと思っていた。
もしこれが今の状態じゃなくても、きっと結末はこんなんだっただろう。

＿＿＿＿今この状態にしたのは私なんだ。

なのにどうして、痛いんだろう。
心臓が身体が全てが、
痛くて、激しいこの感情が。

「…でも、そんな貴方に私は好いてしまったんです…」

段々と視界がぼやけて、彼の表情も彼自体もぼやけて見えなくなる。
目の奥と鼻の奥がじわじわと熱くなる。

「私に話してくれれば、力になれることもあるかもしれないし、信頼しているなら尚更って言いたいですよ……けど今の私は嫉妬女そのものですよ。」

彼の顔が歪むのが段々と分かる。
頬を流れた涙のおかげで段々と視界は戻ってきた。目の前にいる彼は先程の涙なんか泣く、ただ私の発言に険しい表情をしているようだった。

「負けようが自分を貫き更なる高みへ目指す貴方に私は惚れてしまった…貴方の涙が失恋による涙なら、私が慰めて、自分に振り向いてもらおうとか考えてしまったんです… 。憎いんです。私を見てくれない貴方に。貴方を振った彼女に。」

「こんなことになるなら、好きにならきゃ良かったって思いますよ。性格の悪い私の言葉で葵先輩を傷つけるだけ。何ヶ月かで築き上げた関係を今壊してしまいそうなら、元々何も無い関係だったら良かった…」

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