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カタカタ、カタンッ。


大きなモニターにゲームの画面がうつる。
何分、何時間と、モニターに目を向けているのだろうか。

それでも、このゲームに満足なんてそうそうしないだろう。


彼女、Aとゲームをしてないのはいつからだろうか。

オンラインゲームで出会った彼女とは付き合いが数年。
本当に信頼をしていて大好きな彼女。


いつからか、Aとゲームをしないと気がすまなくなってしまった。
いや、多分俺は彼女の声が聞きたいだけなのだろうか。


いや、俺はいつの間にか彼女に依存、と言うものになっている。

Aと話さなきゃ嫌だ、Aとゲームをしなきゃ楽しくない、志麻くんと呼ぶ声が大好き。


全部、ぜんぶAが居ないと楽しくない。



ネットで出会った彼女はネットだからこその依存なのだろうか。

どちらにしても、彼女に依存しているのは嬉しくて、嬉しくて。



ゲームをしているのに、頭の中は彼女の事でいっぱいで。
そんな自分に呆れより彼女に溺れている嬉しさの方が大きかった。







♢♢♢♢♢♢♢♢♢♢




ピコン、とスマホの通知音が鳴ったと思ったら、高校の後輩から。

割と仲が良く、大学の時は良く勉強を教えてたっけ。


「結婚、か。」



後輩からきたメッセージは大学から付き合っていた彼女と結婚をするらしく。

結婚式に来てくれないか、というお誘いだった。


断る理由もなく、OKスタンプを送っといた。




好きな女と結婚、か。



ヘッドホンを外しリビングのソファに沈む。
思ったよりクッションが柔らかく、身体が吸収される。


白いウェディングドレスに、ベールを被って、自分の色のブーケを持った大好きな彼女は嘸かし可愛いのだろう。


顔も見たことない彼女のウェディングドレス姿を想像してしまう。


綺麗で、可愛くて、好きが溢れるのだろうなぁ。

白いタキシードを着て、お揃いの色で。


左の薬指につけた指輪は縛れる鎖になるのだろうか。



そんな事を考えてしまい、ニヤニヤとした顔をクッションで埋める。




「結婚、したい。」



行き過ぎた発想は俺の想像力を豊かにした。

紫色のブーケを一緒に投げるのはめちゃくちゃ楽しいのだろう。


結婚式にはみんな呼んで、それから、それから。



「結婚式」の単語から始まった脳内のAを巻き込んだ妄想劇は何分経っても終わる余地もなかった。









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ごしき(プロフ) - 束感まつげしかさん» コメントありがとうございます🥲💕私の作品に巡り会ってくれてほんとに嬉しい限りです🙏😭更新も何気なく、不束者の作品ですがご愛読の方よろしくお願い致します🙇‍♀️ (2023年1月31日 22時) (レス) id: 7aacfb800e (このIDを非表示/違反報告)
束感まつげしか - コメント失礼します🐱以前読んだことのある作品でもう一度巡り合ったので読み直しました◎💗久しぶりに続きも更新されていてわくわく感がすごいです😽愛読させていただきます◎💗 (2023年1月31日 22時) (レス) @page18 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごしき | 作者ホームページ:やみうま  
作成日時:2022年1月23日 2時

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