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ふわっと香る匂いに頬が緩くなる。

彼女のマンションの部屋からは、調理を始めたのかバターのいい香りが漂った。



「よし、坂田んとこ行くか。」


体をくるっと1回転させ、方向を変える。

すっかり約束をすっぽかしてしまい悪い気持ちもある反面、坂田が誘ってくれなかったらAちゃんに会えなかったんじゃないかと考えると感謝しかない。


コンビニでアイスでも買ってやるか、とか思いながら足を進める。

あ、Aちゃんと手、繋いじゃった。
まだ少し温かい左手は彼女の温もりで溢れているのか。

この手を切り落としてずっと保存したいくらいAちゃんのこと好きなんだよ。
命かけれるんだよ、ね、愛してるよ。


左手は一生洗わないんじゃ物足りない。やっぱり切り落として、そのまま、そのまま…。

そんなことをしたら、ずっと、一生、Aちゃんの温もりを感じ取れるのだろうか。

変態でもなんでも思われてもいいが、彼女のあたたかさが好きなんだ。

あの笑顔で先輩、と呼ぶ姿も、美味しそうに食べてる時の顔だってどの瞬間も見逃したくなくて、全部が俺の宝。



好きすぎて、つらい。



この胸の痛みはいつになったら治してくれるのだろうか。
早く、治してよAちゃん。おれの唯一の大切な薬なんだから。




♧♡♧♡









「ぁ、うらさん!!おそい!!!」


「はぁ、遅いのは悪かったけどよ、今深夜だろ?頭大丈夫か?」


「頭は大丈夫!!コンビニのイートインいきましょ!!話したいことあるんですよ!」


「分かったから引っ張るなって…!!てか、今の時間イートインスペースやってんのかよ…。」


「んー、知らん!!!!!!」


「は?」


「うらさん怖い〜、さかちゃん泣いちゃう〜」


「俺はお前が怖い」









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.→←脳内援助。



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ごしき(プロフ) - 束感まつげしかさん» コメントありがとうございます🥲💕私の作品に巡り会ってくれてほんとに嬉しい限りです🙏😭更新も何気なく、不束者の作品ですがご愛読の方よろしくお願い致します🙇‍♀️ (2023年1月31日 22時) (レス) id: 7aacfb800e (このIDを非表示/違反報告)
束感まつげしか - コメント失礼します🐱以前読んだことのある作品でもう一度巡り合ったので読み直しました◎💗久しぶりに続きも更新されていてわくわく感がすごいです😽愛読させていただきます◎💗 (2023年1月31日 22時) (レス) @page18 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごしき | 作者ホームページ:やみうま  
作成日時:2022年1月23日 2時

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