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自炊が苦手だ。

作んの面倒だし、大半は外食で済ませる。
折角の休日、と言いたいとこだが、俺んとこの会社には良くしてもらっており、大好きな大好きな後輩も居るし。

なんにせよ、会社は最高だ。
早く休日なんて終わって欲しい。
鬱陶しい女の顔をみるより、大好きな後輩____Aちゃんの花が咲いたような笑顔をみたいのだ。

1日に何度かは彼女と会えるように計算しているし、ずっと俺の中の視界に入れたい程好きだ。

俺にとっては、休日とは苦痛なのだ。

一般的に言う華の金曜日は、俺にとっては拷問とも同然で。
浦田渉の思考では華の月曜日だ。




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深夜帯に来た牛丼屋は人がガラガラで。
余った牛丼を口の中にかきこむ。
味はただただ濃くて、お腹を満たすのにはこれで十分だ。

チラチラ、と時計を気にしながらスマホ片手に水を飲む。

ここら辺のコンビニ前で、坂田と待ち合わせしてたっけ。
昼前にきていたメッセージには深夜に会おという内容だけ。

なんだろう、と思ったがあいつの事だろう、暇だったから。
まぁ、俺も暇が潰せるから良いんだけど。
苦痛な休日を仲間と過ごすのも悪くないか、と思いながら牛丼屋を出た。



「んー、」


歩きスマホは良くない、知っている。

スマホ片手に歩くのは危険行為に入る。
それを俺はしているのだが。

休日になるとどうしてもスマホがないと落ち着かなくなる。

暗い中に光る液晶画面は少し眩しい。



チカチカ、と光る画面に目がしょぼしょぼしてきたのか、画面から目を離し瞬きをする。

前をみると、暗い中にうつる後ろ姿の人影が1つ。
背丈は俺とそんなに変わりなくて、でも小柄だ。

よく見ると、コンビニの帰りなのか、ビニール袋をぶら下げていた。

気づかれないように、人影に少しだけ液晶画面の光を向ける。


間違いなく、間違いなく彼女だ。


背丈、肩幅、髪のくせ、歩き方。

全部、彼女と一緒で、全てが愛おしい。

変態じみているが、全部、全部、俺の中の純粋な恋心。
彼女は、ただ、俺の心を狂わせただけ。
ただ、それだけ。


こんな、苦痛な休日に会えるなんて思ってもみなかった。
俺の心の負が全部無くなった。
まさに、本当に彼女は俺の天使だ。
心を清らかにしてくれる、俺の神様、俺の。


私服の彼女はとっても可愛くて、スマホのカメラを向けた。
カシャ、と小さな音で彼女を永遠に収められるなんて最高だろう。


我慢が出来なくて、坂田の約束をすっぽかして彼女に絡んだのはまた別の話。



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ごしき(プロフ) - 束感まつげしかさん» コメントありがとうございます🥲💕私の作品に巡り会ってくれてほんとに嬉しい限りです🙏😭更新も何気なく、不束者の作品ですがご愛読の方よろしくお願い致します🙇‍♀️ (2023年1月31日 22時) (レス) id: 7aacfb800e (このIDを非表示/違反報告)
束感まつげしか - コメント失礼します🐱以前読んだことのある作品でもう一度巡り合ったので読み直しました◎💗久しぶりに続きも更新されていてわくわく感がすごいです😽愛読させていただきます◎💗 (2023年1月31日 22時) (レス) @page18 id: 28b1a8c3b0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ごしき | 作者ホームページ:やみうま  
作成日時:2022年1月23日 2時

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