夢と空【金城碧海】 (ページ9)

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取り敢えず大学の外に出て、レポートが出来そうな環境を探す

｢そういえばさ、この辺に新しいカフェできたらしい｣

翔也がいそいそとスマホを服のポケットから取り出して調べ始める

｢んとね、、あ、ここ｣

翔也以外の3人でスマホの画面を覗き込むと、そこにはオシャレな食器と美味しそうな食べ物が綺麗に写真で撮られて写っている

｢え〜、おしゃれ、翔也こういうの見つけるの上手いよな｣

祥生はそのカフェにかなり興味津々

｢翔也も祥生も、なんでそんなオシャレに生きられるん｣

｢俺も汐恩もそこらへん疎いからな〜｣

結局翔也オススメ？のカフェに行くことに

思ったより大学に近くて、歩いて10分程でカフェに着いた

｢外装からオシャレ！｣

少し興奮気味な祥生が、最近買ったらしいiPhone11Proでパシャパシャと写真を撮っている

｢入ろか｣

碧海がカフェの扉を開けて中に入ると、結構穴場カフェだったようで既にいるお客さんは2人組の女の人だけだった。

｢人少なくてラッキーじゃん、課題が捗る｣

｢汐恩は寝そう｣

｢それ言ったら翔也だって｣

｢俺はカフェでは寝ないもん｣

そこは講義も寝ないと言って欲しいところだなと思いながら、店員さんに案内されて、2組の女の人が座る机の隣に腰をかける

碧海の左に翔也、前に汐恩、左斜め前に祥生という順に腰をかけている

｢何頼む？｣

メニューを開く汐恩の方に視線を向けた

汐恩の方に視線を向けた時、右側に座っている2人の女の人のうち、右斜め前に座っている女の人の顔が見えた

｢……え？｣

碧海の声に反応したのか、にこやかに会話していた女の人がこちらに視線を向けた

｢……え？｣

この人、知ってる