夢と空【金城碧海】 (ページ6)

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160cmの私より10cmくらい高い川西君を見上げると、珍しく髪の毛がピョコンと立っている

｢川西君、寝坊したの？｣

そう聞くと、少しえっ？と驚いた様子

川西君の頭付近を指さして

｢寝癖がついてる｣

そう言うと、慌てて髪の毛を手で抑えている

｢ふふっ、あまり目立たないから大丈夫だよ｣

｢え〜、恥ずかしい、全く気付かなかった、、｣

川西君は私と同じで一人暮らししているから、電車に乗る必要もない

｢一人暮らしで良かったね｣

そう言って少し笑うと、バカにしてるでしょ、と頬を膨らます

そこで丁度資料を取る番が回ってきて、美香の分と合わせて2部取る

私の後ろにいた川西君もそれに着いてきて資料を取る

｢じゃあね｣

私がそう言って手を振ると、川西君も手を振ってお友達が座っている所へと歩いていった

｢はい、これ美香の分｣

｢ありがとう！｣

あと数分で講義が始まる

今日は頭も冴えてるし、眠くならなそうだな

そんなことを思っていると、さっき別れたばかりの川西君がこちらの方へ歩いてくる

そして私の座る席まで来ると

｢今日さ、講義終わってからは暇？｣

｢うーん、今日は美香とカフェ行くから暇ではないな、、どうして？｣

そういうと、そっかー、と少し残念そうな顔をして

｢それなら大丈夫！｣

と言ってまた戻って行ってしまった

？？？となって思わず美香の方を見てみると、美香も美香でキョトンとしている

｢なんだったんだろうね｣

｢ね〜｣

そんなこんなで、今日の講義が始まった