夢と空【金城碧海】 (ページ4)

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パンを食べ終え、時計を見ると7:00をさしていた

今日はいつもより早く行くか

食器を洗っていると、リビングの扉がガチャっと音を立てて開いた

｢碧海、もう起きてたん？｣

いつもならベッドで死んだように寝ている俺が、リビングにいることに驚いた様子の母親が立っていた

｢ん、なんか早く起きれた｣

｢大地震でも来るんかね｣

｢かもしらんな｣

自分がこんなに早く起きれるとは俺自身も思わなかったから、母親が驚くのも無理ないだろう

リビングを出て、自分の部屋に戻って大学へ行く用意をする

今年、大学2年になってようやく専門課程に入った

とは言っても、まだ学期のはじめだからオリエンテーションしかやっていない

しっかり講義が始まるのは今日からだ

大学へ行く服を選び、着替えながらまた夢のことを思い出す

あの夢、正夢になったりするのかな

やけにリアルな夢だっただけに、そう思ってしまう

｢あんな子大学におったけ｣

どうも、夢に出てきた女の子が気になってしまう

大学で少し探してみよう

鏡で服をチェックする

そういえば、今日は寝癖がついてない

良い日だ

1年生の時より分厚い本達をリュックに詰め込み、それを持って家を出た

時計は7:20をさしていた