夢と空【金城碧海】 (ページ19)

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「え〜っと、1名様でございますか？」

え？

え？

なんで金城君がここにいるの？！

「あ、はい」

最初に私を見た時のように目を見開いている金城君

Aはバイト中ということもあり、ひとまず他のお客さんと同じように接客をすることにした

「こちらのお席へどうぞ…」

そう言って空いている1人用のカウンター席に案内する

「ご注文が決まりましたらそちらのボタンでお呼びください」

私がずっと店員としての態度で敬語で話すからか、少し悲しそうに眉毛を下げている金城君

「どうしてここにいるの？！」

小声で金城君に声をかけるとスンッと真顔に戻る

「大学の課題をやりにカフェに来たらAさんがいました」

なんだ、てっきり私に会いに来たのかと、、、

いやいやいや、何考えてるの私？！

不思議そうな顔でこちらを見ている金城君

見つめられて少し焦る

「Aさん仕事してくださ〜い」

と言いながら私の横を素通りしていく豆原君

いけない、今はバイト中なんだった

「そっか、課題頑張ってね！それじゃあ私はバイトに戻るね」

そう言い逃げるように金城君のいる席から離れた