夢と空【金城碧海】 (ページ16)

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｢ごめんね、私そろそろバイトに行かなくちゃいけないから…｣

｢Aさん何のバイトしてるんですか｣

｢駅前のカフェだよ！大平君はカフェの店員さんにいそうな雰囲気だよね｣

たしかにいそう！！

と皆が盛り上がる

｢じゃあ、美香、私の分のお金置いていくからお会計お願いしちゃってもいい？｣

｢了解した！｣

結構時間がやばいので急いで荷物をまとめる。

｢Aさん、あの、連絡します｣

金城君に声をかけられたと思ったら、少し恥ずかしそうにそう言った

｢ふふっ、分かった、待ってるね｣

それじゃあ！と、足早にお店を後にする

早歩きでバイト先に向かいながら金城君のことを考える

彼のことを見ていると、なんというか、心が温まるような感覚になった

上手く言葉には言い表せないけど、何だかとても惹かれる

そもそも、会ったことの無い人が夢に出てきて、その後にその人と会うってどういうこと

金城君も私を認識していたのは、私が金城君の夢に出てきてたってことなのかな

人が生きる一生でこんな不思議体験をするものなのだろうかと、段々違う方向に思考が逸れていく

それにしても、金城君、かっこいいし優しいし、モテるんだろうな〜