夢と空【金城碧海】 (ページ15)

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｢俺たち4人とも名前がSから始まるんっすよ｣

この鶴房くんって言う子はなんと言うか、この顔でこんなに喋るんだ、というのが今の漠然とした感想。

めっちゃ喋る

ちなみに話が盛り上がりすぎて今は２軒目のカフェにいる。

とは言っても、金城くんと連絡先を交換してから金城くんとはあまり話せてない。

木全くんは喋らなすぎて白い影にでもなっているのかとツッコミたくなるが、まださすがにそこまで仲良くなれていないのでやめておこう。

アイスカフェオレを口に運ぶ。

｢でさ、聞こうと思ってたんだけど、金城くんとAはお互いを知ってた訳では無いの？｣

｢…っ？！ゴッホッ、ゴホゴホッ！？｣

飲んでいる途中で美香が急に話を振ってきたので思わずむせる。

｢大丈夫ですか？！｣

｢っ？！｣

隣に座っていた金城くんが背中をさすってくれる。

それにまたびっくりして咳が引っ込んだ。

｢あ、ありがとう、｣

視線を感じてそちらを向くと、木全くんがこちらを見ていた。

｢あ、すみません｣

そう言うとすぐ目を逸らされてしまった。

人見知りなのかな？

｢俺もそれ気になります｣

大平くんがマイペースに話を引き戻した。

この子達は癖が強いな。

｢俺の覚えている限りでは、今日が初対面、というか、初めてリアルでお互いを認識したって感じ。｣

｢私も、そんな感じかな｣

4人ともなんだそりゃ、みたいな顔しないで、私達が多分1番混乱してるから